1. 共有持分とは？

共有持分とは、ひとつの不動産を複数の人で共有している状態における「それぞれの持ち分」のことを指します。たとえば、相続によって兄弟3人が実家の土地を等分に所有した場合、それぞれが3分の1ずつの共有持分を持つことになります。
共有状態では、不動産全体を自由に使ったり売却したりするには、原則として他の共有者の同意が必要です。一方で、自分の持分だけを売却することは法律上可能です（民法第251条）。

2. 共有持分のメリットとデメリット

メリット

相続や贈与で柔軟な財産分配ができる

複数人で資産を保有することで、購入・維持の負担を軽減できる

デメリット

他の共有者と意見が合わないと、売却や使用に制限がかかる

固定資産税の支払い義務が発生するが、実際の使用が難しい場合もある

トラブルが発生した際に解決に時間と費用がかかる

3. 共有持分の売却は可能？

共有持分は、自分の持ち分に限ってであれば、他の共有者の同意がなくても第三者に売却することができます。ただし、注意が必要です。

売却の注意点

持分のみの売却は買い手が限られるため、売却価格が安くなる傾向にある

買い手が不動産投資会社などの場合、後に共有者間でトラブルになる可能性がある

他の共有者が「持分を知らない相手と共有すること」に反発し、関係が悪化することも

4. 共有持分を売却する際の主な選択肢

共有持分は、自分の持ち分に限ってであれば、他の共有者の同意がなくても第三者に売却することができます。ただし、注意が必要です。

売却の注意点

持分のみの売却は買い手が限られるため、売却価格が安くなる傾向にある

買い手が不動産投資会社などの場合、後に共有者間でトラブルになる可能性がある

他の共有者が「持分を知らない相手と共有すること」に反発し、関係が悪化することも

5. 売却トラブルを避けるためのポイント

1.まずは他の共有者と冷静に話し合う
2.専門の不動産会社に相談して持分の評価を出してもらう
3.弁護士や司法書士と連携して法的な観点からもサポートを受ける
4.売却先は、共有持分の取り扱いに慣れている専門業者を選ぶ

6. 最後に：共有持分の売却で悩んだら専門家に相談を

共有持分は、放置すると時間が経つほど売却しづらくなり、税金や管理費の負担だけが増えていきます。「他の共有者に知られたくない」「揉めたくない」と思っていても、悩みを抱えたままでは前に進めません。
そんなときは、共有不動産の売却に強い専門会社に相談するのが安心です。
まずは相談だけでも構いません。将来の不安を解消する第一歩として、早めの行動をおすすめします。