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共有持分は買取と仲介どちらが正解?違い・損しない選び方を解説
答えは、“あなたの状況次第”です。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック相続や離婚をきっかけに、家や土地を家族などと共有で所有する「共有名義」になることは少なくありません。
その中で「自分の持分だけでも手放したい」と考えたとき、どう動くべきか分からず迷っている方も多いのではないでしょうか。
共有持分は通常の不動産と異なり、売却の方法や進め方にも特徴があります。特に「買取」と「仲介」にはそれぞれの向き不向きがあり、状況によって選ぶべき道が異なります。
この記事では、自分でできる準備と専門家の力を借りるべき場面、そして買取と仲介の違いと判断基準を整理してご紹介します。
まず知っておきたいのは、共有持分の売却には大きく分けて以下の2つの方法があるということです。
▼仲介(全体売却)
他の共有者と協力して、物件全体を売却する方法。通常の不動産売却と同じく、第三者に買ってもらうスタイルです。
▼買取(持分のみ売却)
自分の持分だけを、不動産買取業者に直接売る方法。他の共有者の同意がなくても進められます。
理想は全体を売却してスッキリすることですが、共有者と連絡が取れない・話が通じないなどの事情があると、仲介では売却が難しくなります。
その場合に現実的な選択肢となるのが、「自分の持分だけ売る」買取です。
共有持分の売却にあたって、どこまで自分で進められるのか?判断のポイントは以下のようになります。
▼自分でできること
①登記情報の確認(法務局)
法務局やインターネットで、自分がどれだけの持分を持っているかを確認できます。
②他の共有者への連絡・相談
他の所有者と連絡が取れる場合、「一緒に売るか」「どう活用するか」など話し合うことで、仲介の可能性が広がります。
③不動産会社への問い合わせ・見積もり依頼
最近では、共有持分の無料査定を受け付けている業者も多く、情報収集として気軽に活用できます。
▼専門家の力が必要なとき
①他の共有者とのトラブルがある場合
売却に必要な「共有者の同意」が得られない場合、法的な手続きや調整が必要になるケースがあります。
②売却方法に迷うとき
仲介と買取のどちらが適しているかは、物件の条件や地域性にも左右されます。プロの判断が役立ちます。
③ 「持分だけ売った場合、どのくらい損するのか」判断がつかないとき
持分だけの売却は価格が下がりやすく、適正価格かどうか不安に感じたら、専門家の意見を聞くのがおすすめです。
それぞれの特徴を見て、自分の状況に合った方法を選ぶための判断材料を確認しましょう。
▼買取:スピード重視・単独でも可能
自分の持分を不動産買取業者がそのまま買い取る方法です。
<メリット>
・共有者の同意が不要でも売却できる
・現金化までが早い
・トラブルのある物件でも対応できる業者がある
<デメリット>
・市場価格より安くなる可能性がある
▼仲介:全体売却で高値も狙える
<メリット>
・市場価格に近い金額で売却できる可能性がある
・全体をまとめて手放せる
<デメリット>
・共有者全員の合意が必要
・売却までに時間がかかることも
▼判断の目安
・共有者と協力できる → 仲介が視野に入る
・連絡がつかない、トラブルがある、急ぎたい → 買取が有効
「まだ売るかどうか決めていないのに、業者に連絡するのは不安…」
そんな心配を抱える方も多いですが、信頼できる不動産会社であれば、無理な売却を迫ることはありません。
むしろ以下のような悩みを整理する場として相談を活用できます。
・自分の持分にどれほどの価値があるのか
・他の共有者と意見が合わないとき、どうすればいいか
・今すぐ売るべきか、待つべきか
相談だけでも、視界が開けるようなヒントが得られることも多くあります。
共有持分の売却は、専門性のある業者や士業との連携が必要なケースも多いため、相談先の選定が非常に重要です。
以下のようなポイントを確認して選ぶようにしましょう。
・共有持分の実績がある会社か
・無料で査定・相談ができるか
・弁護士や司法書士と連携しているか
・強引な営業がないなどの評判が確認できるか
Webサイトに「共有持分の取り扱い実績」「トラブル対応可」と明記されているかどうかも、有力な判断材料になります。
共有持分の売却で大切なのは、「買取か仲介か」よりも、「自分の状況に合った方法を選べているか」です。
・共有者と協力できるなら、仲介で高値売却も可能
・連絡が取れない・急ぎたいなら、買取でスムーズに処理する手もある
・まずは、自分の状況を正しく知ることが、損をしない第一歩
不安を抱えたままでは動き出せません。まずは専門家に相談し、現状を整理することから始めてみてください。
選択肢が見えるだけでも、前に進む力になります。
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