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  • 家族・兄弟との共有名義トラブル体験談と解決の道のり

家族でも話が進まないなら、“持分売却”が現実的な突破口になる。

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「売れない」「話が進まない」──共有名義の不動産が抱える現実

親から相続した家や土地が兄弟姉妹との共有名義のままになっていませんか?

 

・「売却を提案しても兄弟が反対する」
・「使っていないのに自分だけが固定資産税を負担している」
・「何年も話し合いが平行線のまま動かない」

 

こうした悩みは多くの人が抱えており、決してあなただけの問題ではありません。
本記事では、実際の体験談をもとに、共有名義で起きやすいトラブルとその解決策をわかりやすく整理し、読者が次の一歩を踏み出せるようサポートします。

体験談①:兄が売却に反対し、10年間放置された実家

Aさん(50代・男性)は、兄と2人で実家を共有名義で相続。自身は実家を離れて暮らしており、固定資産税も自分が負担していました。

「そろそろ売りたい」と兄に相談すると、「思い出の家だから売りたくない」と強い反対に遭い、話し合いは何度しても平行線。

 

▼解決の流れ
最終的にAさんは専門業者に相談し、自身の持分のみを売却。
その後、兄は業者と交渉を進め、全体売却へと至りました。

 

▼学びポイント
・共有持分は自分の分だけなら単独売却が可能
・早めの相談が、長年の負担から解放されるきっかけになる

体験談②:姉妹間で対立し、家庭裁判所での分割に発展

Bさん(40代・女性)は、母の死後、姉妹3人で実家を共有相続。
Bさんと次女は売却希望でしたが、長女が「残したい」と主張し、意見が対立。数年にわたり話し合いは停滞しました。

 

▼解決の流れ
弁護士を通じて家庭裁判所に共有物分割請求を申し立て、物件は競売に。
ただし競売価格は市場価格の6割程度に留まり、弁護士費用も発生しました。

 

▼学びポイント
・裁判は最終手段、コスト・時間・結果の面でリスクが高い
・できる限り任意の解決策を模索するのが得策

体験談③:兄弟で協力し、仲介業者を通じて円満売却

Cさん(40代・男性)は、兄とともに相続した築年数の古い一戸建ての売却を希望。
「管理の手間もあるし、早めに現金化したい」と兄に提案したところ、兄も同意。関係が良好だったことから、第三者である不動産仲介業者に相談しました。

 

▼解決の流れ
不動産会社に査定を依頼し、販売価格を相談のうえ設定。売却活動開始から約2カ月で買主が見つかり、市場価格での売却が成立。
手数料を差し引いた金額を、兄弟で公平に分配しました。

 

▼学びポイント
・関係が良好であれば、第三者を挟むことで効率よく解決できる
・市場価格に近い売却が可能な「全体売却」は、協力体制がある場合に最適

共有名義トラブルを解決する主な選択肢

状況に応じて、次のような選択肢があります。

 

①自分の持分のみを売却する
・他の共有者の同意が不要
・専門業者を利用すれば、手続きもスムーズ

 

②共有者全員で第三者に売却する
・協力が得られるなら、最も高く売却できる方法

 

③家庭裁判所に分割請求を申し立てる
・話し合いが完全に決裂した場合の法的手段

専門業者に相談するメリットとは?

共有名義トラブルの解決には、専門家の関与が有効です。

 

・法律・税務・売却の流れを一括でサポート
・持分売却の可否や条件を丁寧に説明してくれる
・共有者との交渉も代行可能
・多くの業者で相談・査定は無料

 

最近は、複数の業者を比較できるポータルサイトもあり、「相談だけ」の段階でも利用しやすくなっています。

【まとめ】迷ったままの時間こそ、最も大きな損失です

・共有名義のまま問題を放置すると、年月とともに複雑化・悪化していきます
・状況を冷静に整理し、早めに自分に合った選択肢を検討することが肝心です
・専門業者への相談は、最初の一歩として非常に有効な手段

 

「まだ大丈夫」と思っているうちに、気づけば何年も経ってしまうこともあります。
悩みを抱えたままにせず、まずは信頼できる専門家へ相談してみてください。

 

きっと、今よりも明るい道筋が見えてくるはずです。
相談することで、解決への道筋がきっと見えてきます。

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