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売地「現況古家有」の落とし穴!古家付き土地の購入と価格交渉の極意
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「現況古家有」の場合、基本は更地渡しではなく、現状のまま引き渡されるのでしょうか?また、解体費用が価格に上乗せされているのなら、その分価格を下げてもらいたいと考えていますが、交渉は可能でしょうか?
「現況古家有」とは、不動産用語で「現況有姿(げんきょうゆうし)」の一種です。これは、売買契約時点で物件がどのような状態にあるかをそのまま引き渡すことを意味します。(「現状渡し」とも呼ばれます)つまり、土地に古家が建っている状態をそのまま受け入れるということです。 契約書には、建物の状況(老朽化の程度、危険性など)が具体的に記載されているはずです。 契約前に必ず確認しましょう。
「現況古家有」の土地を購入する場合、古家の状態は非常に重要です。使える状態であればリフォームして住むことも可能ですし、使えない状態であれば解体する必要があります。 今回の質問者様のように、リフォームを希望される場合は、古家の状態を丁寧に確認し、必要であれば専門家(建築士など)に調査を依頼することをお勧めします。
解体費用が価格に含まれているかどうかは、売買契約書に明記されているはずです。 含まれていない場合は、そのままの価格で購入できます。含まれている場合は、その費用分を交渉して価格を下げてもらうことが可能です。 交渉の際は、具体的な根拠を示すことが重要です。例えば、複数の業者に解体費用を見積もりしてもらい、その見積もりを提示することで、交渉が有利に進みます。
不動産の売買においては、宅地建物取引業法に基づき、重要事項説明が義務付けられています。(宅建業法)重要事項説明では、物件の状況、契約内容、権利関係などが説明されます。 「現況古家有」の場合、古家の状態、瑕疵(かし:欠陥)の有無、解体費用に関する事項などが説明されるはずです。 説明をしっかり聞き、不明な点は質問して理解を深めることが大切です。 説明を受けた内容を記載した重要事項説明書は、契約書と同様に大切に保管しましょう。
「現況有姿」と「更地渡し」は大きく異なります。「現況有姿」は、現状のままの引き渡しを意味しますが、「更地渡し」は、建物を解体し、更地にしてから引き渡すことを意味します。 「更地渡し」の場合は、解体費用は売主負担となるのが一般的です。 もし、更地にしてほしい場合は、売主と交渉する必要があります。
古家には、必ずしも解体費用に相当する価値があるとは限りません。 むしろ、老朽化が進んでいれば、解体費用の方が高くなる可能性もあります。 古家の価値は、建物の構造、築年数、材料、そしてリフォームの可能性など、様々な要素によって決定されます。 安易に「古家の価値」を想定せず、専門家の意見を参考に判断することが重要です。
価格交渉は、冷静かつ丁寧に進めることが大切です。 感情的にならず、根拠に基づいた主張をしましょう。 事前に複数の不動産業者に相談し、相場価格を把握しておくことも有効です。 また、売主の事情を理解することも、交渉を円滑に進める上で重要です。
土地や建物の状態に不安がある場合、または価格交渉に自信がない場合は、不動産のプロ(不動産会社、弁護士、司法書士など)に相談することをお勧めします。 専門家は、客観的な視点からアドバイスをしてくれます。 特に、契約書の内容に疑問点がある場合や、トラブルが発生した場合は、専門家の力を借りることが重要です。
「現況古家有」の土地を購入する際は、古家の状態をしっかり確認し、解体費用を含めた価格交渉を冷静に進めることが大切です。 重要事項説明をしっかり聞き、不明な点は質問し、必要であれば専門家に相談しましょう。 これらの点を踏まえることで、トラブルを避け、安心して土地を購入することができます。
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