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夫婦共有マンション売却と精算:離婚後の財産分与と登記変更の手続きについて徹底解説
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マンション売却後、ローン残債との差額をどのように分けるのか分かりません。また、私の名義に全て変更するには、妻にいくら支払えば良いのでしょうか?登記変更にかかる費用も知りたいです。弁護士に相談すべきかどうかも迷っています。全く不動産や法律の知識がなく困っています。
まず、マンションの共有について理解しましょう。質問者様と奥様は、マンションを「共有」という形で所有しています。共有とは、複数の者が一つの不動産を所有する状態です。この場合、共有割合が8:2と決まっているため、売却益やローン返済の負担もこの割合に従って行われます。
離婚の際には、夫婦間の財産分与(さいさんぶんよ)が行われます。財産分与とは、離婚に際し、夫婦が婚姻中に築いた財産を公平に分割することです。マンションは、婚姻中に取得した財産であるため、財産分与の対象となります。
マンション売却後、ローン残債を差し引いた残りの金額(売却益)を、共有割合に従って分割します。質問者様の割合は8/10、奥様の割合は2/10なので、売却益の80%が質問者様、20%が奥様に帰属します。
例えば、マンションの売却価格が1000万円で、ローン残債が300万円だとします。この場合、売却益は700万円(1000万円ー300万円)です。質問者様は700万円×8/10=560万円、奥様は700万円×2/10=140万円を受け取ることになります。
奥様の持分を質問者様へ移転するには、奥様にその分の対価を支払う必要があります。上記例では、奥様の持分は700万円の20%である140万円です。奥様に140万円を支払うことで、質問者様はマンションの所有権を完全に取得できます。この取引は、売買契約(ばいばいけいやく)として行われます。
このケースでは、民法(みんぽう)(特に、共有に関する規定と財産分与に関する規定)が関係します。民法は、日本の基本的な法律の一つで、私人間の権利義務を定めています。
マンションの価値は、売却価格(時価)によって決まります。ローン残債は、売却価格から差し引いた後の精算に影響しますが、共有割合による分割は売却価格を基準に行われます。
マンションの売却には、不動産会社(ふどうさんがいしゃ)の仲介が必要です。また、所有権の移転登記(しょゆうけんのいてんとうき)には、司法書士(しほうしょし)への依頼が一般的です。専門家に依頼することで、スムーズで確実な手続きを進めることができます。
離婚は複雑な問題を伴うため、弁護士(べんごし)への相談が強く推奨されます。特に、財産分与や、売買契約に関するトラブルを未然に防ぐためには、専門家のアドバイスが不可欠です。
マンションの売却と精算は、共有割合とローン残債を考慮した上で、売却益を分割します。奥様の持分を買い取るには、その対価を支払う必要があります。不動産会社、司法書士、弁護士といった専門家の活用が、円滑な手続きを進める上で非常に重要です。離婚に伴う財産分与は、専門家に相談することで、トラブルを回避し、安心して手続きを進めることができます。
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