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所有権移転登記申請書の書き方と注意点:贈与による複数名への土地名義変更

質問の概要

【背景】
母から私を含む複数名への土地の贈与を予定しており、所有権移転登記申請書を自分で作成しています。土地は、母単独所有のものと、母が他の人と共有しているものの2種類があります。贈与の相手方や土地の状況によって、申請書の書き方が複数パターン考えられます。

【悩み】
申請書の作成方法について、いくつかの疑問点があります。具体的には、複数の権利者への贈与の場合の申請書の枚数、権利者の記載方法、登記原因証明情報、印鑑、委任状、添付書類の必要枚数などについて、どのようにすれば正しい手続きになるのかが分かりません。

短い回答

贈与対象、権利者ごとに申請書を作成。登記原因証明情報、添付書類は申請書ごとに必要。委任状は申請代理人にのみ必要です。

回答と解説

テーマの基礎知識(定義や前提の説明)

所有権移転登記とは、土地や建物の所有者が変わったことを法務局に登録する手続きです(登記)。贈与によって所有権が移転する場合、贈与契約に基づき、所有権移転登記申請を行う必要があります。申請書には、贈与者(土地を贈る人)、受贈者(土地をもらう人)、土地の所在地、地番などの情報が正確に記載される必要があります。 また、申請には、登記原因証明情報(例:贈与契約書)と、本人確認書類(例:住民票、印鑑証明書)などの添付書類が必要です。

今回のケースへの直接的な回答

質問者様のケースは、贈与による土地の所有権移転登記申請で、複数の受贈者や、共有持分の移転が含まれています。そのため、それぞれのケースごとに申請書を作成する必要があります。

1. ⑵と⑶は、受贈者が同じでも、贈与対象の土地が異なるため、別々の申請書が必要です。同様に、⑴も、贈与対象が複数の土地である場合、各土地ごとに申請書を作成する必要があります。

2. ⑴は、四人を権利者として一括で記載することはできません。それぞれに個別の申請書が必要です。

3. 登記原因証明情報は、申請書ごとに必要です。⑴の場合、乙の欄には、各受贈者ごとに持分と名前を記載します。

4. ⑴について、権利者となる4名全員がそれぞれ異なる印鑑を押印する必要があります。

5. 委任状は、申請書を代理で提出する人に、贈与者(母)から委任状が必要となります。他の権利者からは必要ありません。

6. 住民票や印鑑証明などの添付書類は、申請書ごとに一通ずつ必要です。

関係する法律や制度がある場合は明記

この手続きは、不動産登記法に基づいて行われます。 具体的には、不動産登記法第2条、第14条、第15条などが関係します。

誤解されがちなポイントの整理

一つの贈与契約で複数の受贈者や複数の土地が含まれていても、登記申請は、受贈者と土地ごとに別々に行う必要がある点が、誤解されやすいポイントです。 一つの申請書に複数の土地や受贈者をまとめて記載することはできません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

申請書の作成に不安がある場合は、法務局のホームページに様式が公開されている場合がありますので、確認してみましょう。それでも不安な場合は、司法書士に依頼することをお勧めします。司法書士は、登記申請手続きの専門家であり、正確な申請書の作成とスムーズな手続きをサポートしてくれます。

例えば、Aさんへの贈与が2筆の土地にまたがる場合、Aさんへの贈与について2通の申請書を作成する必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

土地の所有権移転登記は、法律的な知識や手続きの理解が必要な複雑な手続きです。少しでも不安がある場合、または、土地の状況が複雑な場合は、司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。誤った手続きを行うと、登記が却下されたり、後々トラブルになる可能性があります。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 贈与による土地の所有権移転登記は、贈与対象の土地と受贈者ごとに申請書を作成する必要があります。
* 登記原因証明情報と添付書類は、申請書ごとに必要です。
* 委任状は、申請を代理で行う人にのみ必要です。
* 不安な場合は、司法書士などの専門家に相談しましょう。

正確な手続きを行うことで、スムーズな所有権移転を実現できます。 不明な点があれば、専門家にご相談ください。

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