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離婚後の共有名義不動産売却トラブル!サインなしで契約成立?委任状偽造の可能性と対処法を徹底解説

【背景】
* 離婚に伴い、夫婦共有名義の自宅を売却することになりました。
* 売却手続きは全て相手に任せ、買い手が見つかったとの連絡がありました。
* 売買契約締結の連絡を待っていましたが、連絡がなく確認したところ、すでに契約が完了していたと言われました。
* 売却価格などの詳細も分からず、一方的に契約が完了したことに納得がいきません。
* 私は売買契約書に署名・捺印していません。

【悩み】
共有名義の不動産を、私のサインなしで売却することは可能なのでしょうか?相手が委任状を偽造した可能性はありますか?どうすれば良いのか分かりません。

共有名義者の同意なく売却は無効です。委任状の有無を確認し、弁護士に相談を。

1. 共有名義不動産と売買契約の基礎知識

不動産を複数人で所有する状態を「共有名義」(共有)といいます。 共有名義の不動産を売却するには、原則として**全ての共有者**の同意が必要です。 これは、民法(日本の法律)で定められています。 一方の共有者だけが売却を決めて契約を締結することは、原則としてできません。 売買契約は、売主と買主の意思表示が合致することで成立する**合意契約**です。 そのため、あなたの同意がない売買契約は、無効である可能性が高いです。

2. 今回のケースへの直接的な回答

あなたの署名・捺印がない状態で売買契約が成立したという主張は、法律上、非常に問題があります。 共有名義者の同意なく売却を進めることは、原則としてできません。 相手方があなたの同意を得ていると主張する場合は、その根拠となる委任状(代理人に権限を与える書面)の存在を確認する必要があります。

3. 関係する法律・制度

このケースでは、民法(特に共有に関する規定)が関係します。 民法では、共有物の管理や処分には、共有者の全員の同意が必要とされています。 また、委任契約(代理人に業務を委託する契約)についても規定されており、委任状の有効性や範囲が問題となる可能性があります。

4. 誤解されがちなポイントの整理

「相手が売却を代理で手続きする」と「相手が勝手に売却する」は全く違います。 前者にはあなたの明確な委任(委任状の交付など)が必要です。 後者は、あなたの権利を侵害する違法行為です。 また、売却価格の開示義務も重要です。 共有者は、売却価格を知る権利を持っています。

5. 実務的なアドバイスと具体例

まず、相手方に委任状の提示を求めましょう。 委任状が存在しない、もしくはあなたの署名・捺印がない場合は、契約は無効である可能性が高いです。 次に、不動産の売買契約書のコピーを入手し、内容を確認しましょう。 契約書にあなたの署名・捺印がないことを確認し、必要に応じて、弁護士に相談して法的措置を検討しましょう。 例えば、契約の無効確認を求める訴訟を起こすことも可能です。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

相手方が委任状を偽造していた場合や、契約が無効であることを主張しても相手が応じない場合などは、弁護士に相談することが重要です。 弁護士は、法律の専門家として、あなたの権利保護のために適切なアドバイスとサポートを提供してくれます。 不動産売買は高額な取引であり、専門家の助けを借りることで、リスクを最小限に抑えることができます。

7. まとめ

共有名義不動産の売却は、全ての共有者の同意が不可欠です。 あなたの同意がない売買契約は、原則として無効です。 相手方の主張に疑問を感じたら、委任状の存在確認、契約書の内容確認を行い、必要に応じて弁護士に相談しましょう。 あなたの権利を守るため、迅速な行動が重要です。

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