- Q&A
「時効取得の援用」と「筆界」って何?土地調査士に依頼中の疑問を解決!

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック知恵袋を見ていたら、「時効取得を援用する」とか「筆界は承継などない」という言葉が出てきて、意味がよく分からず困っています。
今、土地家屋調査士の方に筆界確認を依頼しているのですが、これらの言葉が何のことなのか、具体的にどういう意味なのか知りたいです。
【背景】
【悩み】
土地に関する話は、専門用語が多くて少し難しく感じるかもしれません。しかし、基本を理解すれば、専門家とのコミュニケーションもスムーズになります。今回の質問に出てきた「時効取得」と「筆界」について、それぞれ簡単に説明します。
時効取得(じこうしゅとく)とは、ある土地を自分のものだと信じて、一定期間(民法では原則10年または20年)使い続けた場合に、その土地の所有権を取得できる制度です。ただし、この制度を利用するには、裁判などで「時効取得を援用(えんよう)」する必要があります。「援用」とは、自分の権利を主張することです。
筆界(ひっかい)とは、土地と土地の境界線のことです。これは、法務局に登録されているもので、公的なものです。筆界は、土地の所有権の範囲を示すものではなく、あくまで「どの土地とどの土地の境界線」を示すものです。筆界は、一度確定すると、原則として簡単には変わりません。
知恵袋で出てきた「時効取得を援用する」という言葉は、もしあなたが自分の土地の一部を長年使用していて、その土地の所有者から「それは自分の土地だ」と主張された場合に、自分の権利を守るために使える手段の一つです。つまり、「時効取得」という制度を利用して「私はこの土地を自分のものとして扱ってきたので、所有権を主張します」と裁判所に訴えることを意味します。
また、「筆界は承継などない」という言葉は、筆界が一度確定すると、基本的に変わらないということを表しています。土地を売買したり、相続したりしても、筆界自体はそのままです。筆界は、土地の所有者が誰であっても変わらない、公的な境界線なのです。
時効取得に関係する主な法律は、民法です。民法には、時効取得の条件や、権利を主張するための手続きなどが定められています。具体的には、民法第162条に、所有権の時効取得に関する規定があります。
筆界については、不動産登記法が関係しています。不動産登記法では、筆界の確定方法や、筆界に関する登記の手続きなどが定められています。また、筆界に関する紛争を解決するための制度(筆界特定制度など)も、この法律に基づいて運用されています。
時効取得について、よくある誤解として、「長年使っていれば、自動的に所有権が手に入る」というものがあります。しかし、実際には、時効取得を主張するには、裁判などで権利を認められる必要があります。また、時効取得が認められるためには、様々な条件を満たす必要があります。
筆界についても、誤解されやすい点があります。例えば、「筆界=所有権の範囲」と混同してしまうケースです。先述の通り、筆界はあくまで土地と土地の境界線であり、所有権の範囲を示すものではありません。所有権の範囲は、登記簿や権利証などで確認する必要があります。
例えば、あなたが隣接する土地の一部を長年自分のものとして使い、そこに家を建てたとします。その後、その土地の所有者から「土地を返してほしい」と言われたとしましょう。この場合、あなたは時効取得を主張できる可能性があります。具体的には、裁判所に訴えを起こし、自分がその土地を自分のものと信じて使い続けていたこと(「所有の意思」といいます)を証明する必要があります。また、一定期間(原則10年または20年)その土地を占有していたことも証明しなければなりません。
筆界の例としては、隣の土地との境界線が曖昧で、隣の家の塀があなたの土地に少しだけ越境している場合を考えてみましょう。この場合、筆界を確認することで、正確な境界線を確定し、今後のトラブルを未然に防ぐことができます。土地家屋調査士は、この筆界の確認や確定を専門とするプロフェッショナルです。
土地に関する問題は、専門的な知識が必要となる場合が多くあります。特に、以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
土地家屋調査士の方は、筆界確認の専門家であり、あなたの疑問に答えてくれるはずです。積極的に質問し、理解を深めることが大切です。
今回の質問で出てきた「時効取得」と「筆界」について、重要なポイントをまとめます。
土地に関する知識を深め、専門家と連携することで、安心して土地に関する問題を解決することができます。土地家屋調査士の方との筆界確認の過程で、分からないことがあれば、遠慮なく質問し、理解を深めてください。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック