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【相続と土地権利書の紛失】祖父の土地、父の相続放棄、権利書紛失…どうなる?

質問: 遺産相続について質問です。詳しくわかる方、ご協力宜しくお願いします。半年程前に祖父が亡くなりました。父が建てた家の名義は父で、建物が立つ土地は祖父と父の2人の名義だと聞きました。訳あって父が家を継がずに末の弟が継ぐと名乗りを上げ、父は譲りました。本題です。父はその土地の権利書を紛失または盗難にあい、なくしてしまったそうです。再取得は可能なのでしょうか?また、誰か他人が土地権利書を持ち出してたと過程して、父が亡くなった後に「おまえの父親からこの土地譲り受けてるんだけど」紛失したはずの権利書を見せてきた場合どうなりますか?
土地権利書の再取得は可能です。しかし、第三者からの権利主張には注意が必要です。

1.土地権利書の再取得について

土地の権利を証明する重要な書類である「権利書」(登記済権利証)を紛失した場合でも、再取得は可能です。 まず、登記所(法務局)に申請を行い、新しい権利書を交付してもらいます。この手続きには、所有権を証明する書類(例えば、相続を証明する戸籍謄本など)が必要になります。 手続きは比較的簡単ですが、必要な書類が揃っていないと、時間がかかったり、手続きが複雑になったりする可能性があります。

2.相続と土地の所有権について

ご質問の場合、祖父の土地は祖父と父が共有していました。祖父が亡くなったことで、祖父の持分は相続が発生します。相続人は、法定相続人(配偶者、子など)となります。 父が弟に家を譲ったということは、建物の所有権を弟に譲渡したということです。しかし、土地については、父が相続した祖父の持分と、元々父が所有していた持分があります。父が弟に土地の所有権を譲渡したかどうかが重要です。 もし、父が土地の所有権を弟に譲渡していなければ、父の相続人(質問者など)が相続することになります。

3.関係する法律:不動産登記法

土地の所有権の移転や権利の変更は、不動産登記法に基づいて登記されます。権利書の紛失や盗難は、所有権そのものに影響を与えませんが、権利を証明する書類がないため、手続きに支障をきたす可能性があります。 登記簿には、土地の所有者や権利内容が記録されています。権利書は、登記簿の内容を証明する書類に過ぎません。

4.誤解されがちなポイント:権利書と所有権

権利書は、土地の所有権を証明する書類ですが、所有権そのものではありません。権利書を紛失しても、所有権は失われません。 しかし、権利書がないと、土地を売買したり、抵当権を設定したりといった手続きが難しくなります。 また、権利書を紛失したまま放置すると、悪意のある第三者によって不正利用されるリスクもあります。

5.実務的なアドバイス:早めの対応が重要

権利書を紛失した場合は、速やかに登記所に連絡し、再取得の手続きを始めることが重要です。 また、相続が発生した場合は、相続手続きを速やかに進める必要があります。相続手続きが遅れると、相続税の計算が複雑になったり、相続人間でトラブルが発生したりする可能性があります。

6.専門家に相談すべき場合

相続や不動産登記に関する手続きは、法律の知識が必要な複雑なものです。 相続人間で争いが発生したり、権利書に関するトラブルが発生したりした場合には、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、適切なアドバイスや手続きのサポートをしてくれます。

7.まとめ

土地の権利書を紛失しても、所有権を失うわけではありません。しかし、再取得の手続きが必要であり、相続や土地の譲渡などの手続きにも影響します。 第三者から権利書を提示された場合は、すぐに専門家に相談し、適切な対応を取るべきです。 相続や不動産に関する手続きは、専門家のアドバイスを受けることで、スムーズに進めることができます。

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