- Q&A
【相続と抵当権】兄の事業失敗と実家の担保、私の未来はどうなる?抵当権の仕組みと対策を徹底解説!

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
兄の事業が倒産した場合、私にどのような影響があるのか不安です。実家が債権者に差し押さえられる可能性があるのか、どうすれば守れるのか知りたいです。また、実家を買い取る以外の選択肢はあるのでしょうか?
抵当権(ていとうけん)とは、債務者(借金をしている人)が債権者(お金を貸した人、例:銀行)に対して、特定の不動産(例:兄の自宅)を担保として提供し、債務不履行(借金の返済ができないこと)の場合に、その不動産を売却して債権を回収できる権利のことです。簡単に言うと、「お金を借りる代わりに、自分の家を担保にする」という契約です。
この場合、兄の自宅が担保になっているということは、銀行は兄がローンを返済できなくなった場合、兄の自宅を売却してローンを回収できる権利を持っているということです。
質問者様の実家が、兄の住宅ローンの担保(抵当権設定物件)になっている可能性があります。兄がローンを返済できなくなった場合、銀行はまず兄の自宅を売却しようとします。しかし、兄の自宅の売却代金だけではローンが完済できない場合、担保設定されている実家にも抵当権が及ぶ可能性があります。つまり、銀行は実家を売却して残りのローンを回収しようとする可能性があるのです。
抵当権に関する法律は、主に民法(みんぽう)に規定されています。また、抵当権の設定や消滅は、不動産登記(ふどうさんとうき)という公的な手続きによって記録されます。不動産登記簿(ふどうさんとうきぼ)を見れば、その不動産に抵当権が設定されているか、誰が債権者であるかを確認できます。
親族であっても、債務の連帯保証人(れんたいほしょうにん)になっていない限り、兄の借金に直接責任を負うことはありません。しかし、実家が担保になっている場合、実家自体が債権者の差し押さえの対象となる可能性がある点に注意が必要です。
まず、実家に抵当権が設定されているかどうかを確認する必要があります。そのためには、法務局で不動産登記簿謄本(ふどうさんとうきぼとうほん)を取得し、抵当権の有無を確認しましょう。
抵当権が設定されている場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、現状を正確に把握し、最適な解決策を提案してくれます。例えば、兄と交渉して、実家を担保から外す方法や、実家を買い取る際の費用負担を調整する方法などを検討できます。また、兄の事業の再生の可能性や、債権者との交渉についてもアドバイスをもらえます。
抵当権や債務整理といった専門的な知識が必要なため、一人で解決しようとせず、弁護士や司法書士に相談することが重要です。特に、法律的な手続きや交渉が必要となる場合、専門家のサポートは不可欠です。
兄の事業の失敗によって、質問者様の実家が危険にさらされている可能性があります。早急に不動産登記簿謄本を取得し、抵当権の有無を確認し、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが重要です。専門家のアドバイスを基に、適切な対策を講じることで、ご自身の権利と財産を守ることができます。 放置すると状況が悪化する可能性があるため、迅速な行動を心がけましょう。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック