【相続と自己破産】費用がない！父(不動産所有・多額借金)の自己破産と相続放棄、弟の保証人問題を徹底解説

自己破産と相続放棄、保証人問題に関する解説

自己破産の基礎知識

自己破産とは、債務超過（借金が資産を上回っている状態）に陥った個人が、裁判所に破産手続きを申し立て、裁判所の決定によって債務を免除してもらう制度です。 手続きには弁護士費用などの費用が必要になります。 費用が100万円と見積もられているのは、弁護士費用や裁判所への手数料、その他諸経費を含めた金額でしょう。 自己破産は、人生に大きな影響を与えるため、安易に決断すべきではありません。

今回のケースへの直接的な回答

ご父親の自己破産手続きには費用が必要ですが、費用が捻出できない場合は、法テラス（日本司法支援センター）などの無料相談機関を利用して、弁護士費用立替制度の利用や、弁護士との交渉による費用の減額を検討する必要があります。 また、ご父親の不動産が競売にかけられる可能性は残っており、競売による売却代金で借金を返済できる可能性もあります。 自己破産は最終手段として検討すべきです。

関係する法律や制度

* **民事再生法**: 自己破産とは別に、債務の整理方法として民事再生があります。 自己破産よりも手続きが複雑ですが、事業を継続しながら債務を整理できる可能性があります。
* **破産法**: 自己破産の根拠となる法律です。
* **相続法**: 相続放棄に関する法律です。相続放棄は、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申し立てなければなりません。

誤解されがちなポイントの整理

* **自己破産＝全てがなくなるわけではない**: 自己破産しても、生活に必要な最低限の財産は残すことができます。
* **相続放棄＝借金も放棄できる**: 相続放棄をすれば、ご父親の借金は相続しません。ただし、相続放棄は、ご父親の財産も放棄することを意味します。
* **保証人の責任**: 弟さんは、ご父親の借金の400万円について保証人責任を負っています。ご父親が自己破産しても、弟さんの保証人責任はそのまま残ります。 しかし、ご父親の自己破産手続きの中で、弟さんの保証債務についても検討される可能性があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、弁護士に相談することが重要です。弁護士は、ご家族の状況を詳しく聞き取り、最適な解決策を提案してくれます。 法テラスなどの無料相談機関を利用することで、弁護士費用を抑えることも可能です。 弁護士に相談することで、自己破産手続き、相続放棄、弟さんの保証人責任について、具体的なアドバイスを受けることができます。 また、ご父親の病状によっては、成年後見制度の利用も検討する必要があるかもしれません。

専門家に相談すべき場合とその理由

自己破産や相続放棄は、法律的な知識が必要な複雑な手続きです。 間違った手続きを行うと、かえって事態を悪化させる可能性があります。 そのため、弁護士などの専門家に相談することが非常に重要です。

まとめ（今回の重要ポイントのおさらい）

* 自己破産は費用がかかるが、法テラスなどの利用で費用を抑える方法がある。
* 相続放棄は、借金と財産を両方放棄することになる。
* 弟さんの保証人責任は、ご父親の自己破産後も残る可能性がある。
* 専門家への相談が不可欠である。

• まずは弁護士に相談しましょう。
• 法テラスなどの無料相談機関も活用しましょう。
• 安易な判断は避け、専門家のアドバイスを仰ぎましょう。