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【相続トラブル回避ガイド】兄弟仲が悪い!遠方在住の私が父の土地・建物の相続で有利になる方法とは?

相続問題で困っています。父、母、私、弟の4人家族です。私は遠方に住んでいます。元々父の土地と建物だった場所に、弟が自分名義で新築の家を建てました。その時は、兄弟仲はそこまで悪くなかったのですが…。父が亡くなった時に、やっと私が相続人であることに気付きました。父が亡くなった後、土地を共有財産にして、母が亡くなった後に土地の所有権を行使して地代を払ってもらうようにしたいと考えています。母を悲しませたくないので、現金で支払ってもらっても構いませんが、兄弟仲が悪いので、これでは気が済まないです。このようなことは可能でしょうか?
共有財産化と地代請求は可能です。ただし、協議が必要。

相続の基礎知識:共有財産と地代

まず、相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。今回のケースでは、お父様の土地と建物が相続財産になります。相続人は、お父様と奥様のお子さんである質問者様と弟さんの2人です。

相続財産は、相続人全員で共有することになります(法定相続)。弟さんが単独で新築を建てたとしても、土地の所有権は、お父様の相続開始時点では、質問者様と弟さんで共有となります。

共有財産となった土地について、地代を請求することは可能です。ただし、これは相続人全員の合意が必要です。合意が得られない場合は、裁判で解決を図る必要が出てきます。

今回のケースへの直接的な回答

質問者様のご希望である、土地を共有財産とし、母が亡くなった後に地代を請求することは、法的に可能です。しかし、弟さんとの合意が不可欠です。弟さんが同意しない場合は、話し合い、もしくは裁判による解決が必要になります。

相続に関する法律:民法

相続に関する法律は、主に民法(特に第880条以降)で定められています。この法律に基づき、相続財産の分割や共有、地代請求などの手続きが行われます。

誤解されがちなポイント:弟さんの新築と相続

弟さんが自分名義で新築を建てたからといって、土地の所有権が弟さんだけに帰属するわけではありません。お父様の相続開始時点では、土地は質問者様と弟さんの共有財産となります。ただし、建物の所有権は弟さんにある点は注意が必要です。

実務的なアドバイス:話し合いと弁護士への相談

まず、弟さんと話し合うことが重要です。感情的な対立を避け、冷静に、それぞれの立場や主張を伝えましょう。弁護士や司法書士といった専門家の力を借り、話し合いを進めることも有効です。

専門家に相談すべき場合

弟さんとの話し合いがうまくいかない場合、または相続手続き全般に不安がある場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスとサポートを提供してくれます。特に、遺産分割協議が難航する可能性が高い場合、専門家の介入は不可欠です。

まとめ:共有財産化と地代請求の可能性と注意点

お父様の土地は、質問者様と弟さんの共有財産です。母が亡くなった後、地代を請求することは可能です。しかし、弟さんの同意を得ることが必要であり、それが難しい場合は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。感情的にならず、冷静に、そして専門家の力を借りながら、相続手続きを進めていきましょう。 相続は複雑な手続きを伴うため、早めの準備と専門家への相談が重要です。

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