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【相続トラブル回避ガイド】祖母の家と遺産、6人のきょうだいで公平に分割する方法

先日、祖母が亡くなりました。昔は家督相続?という事で長男が親の財産を、全て受け継ぐ事があったと思いますが、いままさにその状態なのです。きょうだいは6人で、長男一家が祖母が亡くなる前から預貯金等の管理をしておりました。長男は昔ながらの考えで、全財産受け継ぐ事に何の疑問も持っていない様で、きょうだいが遠回しに土地の話等をしてもピンときてないのか、わざとなのか話が進まないそうです。うちの母と妹さんは、特にお金に汚い長男の嫁にお金が渡るのが一番嫌なようです。祖母が入院中も元気な時も、隣に住んでいても顔も出さず、家族で法事等がある時は、祖母が出したお金で準備してお釣りは返さない。。。そんな方なのです。葬儀の時も母の妹が10万円預かり、葬儀の際の足らない飲食物を買ったお釣り、ほぼ9万円を長男嫁に返したところ、つい先日、妹さんが長男にお釣りは?と聞かれ、葬儀の翌日に長男嫁に返した事を告げ確認すると、返したお金を普通に使っていました。心配なのが亡くなる直前まで住んでいた祖母の家(元々長男家族の住んでた家、長男家族は隣の実家のあった敷地に新しく家を建ててます)を解体して、長男の息子一家の家を建てる計画のようです。その費用も祖母の残したお金を使うような話をきょうだい達にしていたらしく。。。祖母の残した財産=長男の財産と何の疑問も持っていないようで。。新しい家も古い家も長男の名義なので、母達からすれば、その時点で財産もらってるし、しかもそれを解体するのに、祖母のお金を使うのはおかしいと。でも昔ながらの考えの長男に物申す事が出来ず、母が私に相談してきました。ですが財産分与に関して全くの無知なので、皆様の知恵をお借りしたいです。①もし祖母のお金を使ってしまった後に財産分与を申し出ても、使ってしまった分に関してはもう遅いですか?②昔ながらの家督相続を信じて疑わない長男に、きょうだいで6等分するのが通常だと納得してもらうためには上手な説明の仕方はないでしょうか?また、納得しない場合はどの様にしたら良いのか?皆様のお知恵をお貸しください。よろしくお願いします。
法定相続分で分割を。話し合いで解決できなければ裁判も視野に。

相続の基本知識:家督相続から法定相続へ

日本の相続制度は、かつては「家督相続」が中心でした。これは、家長(多くは長男)が家業や財産をすべて相続する制度です。しかし、現代では、法定相続(ほうていそうぞく)が原則となっています。法定相続とは、法律で定められた相続人の割合に従って、相続財産が分割される制度です。配偶者、子、父母など、相続権を持つ人が複数いれば、その人数と相続順位によって相続割合が決まります。

今回のケースへの回答:公平な分割が重要

質問者様の祖母様の相続では、長男が全財産を相続するというのは、現在の法律に基づいていません。法定相続では、配偶者や子、兄弟姉妹など、相続権のある全員で相続財産を分割するのが一般的です。長男が既に祖母名義の不動産を所有しているとしても、それは相続とは別の話です。相続財産は、祖母の預貯金、不動産(土地や建物)、その他有価証券などを含めた全ての財産です。

相続に関する法律:民法

相続に関する法律は、主に民法(みんぽう)に規定されています。民法では、相続人の範囲、相続割合、相続財産の範囲などが詳細に定められています。特に、相続財産の範囲については、祖母の死亡時点の財産が対象となります。長男が既に祖母名義の不動産を所有していたとしても、それは相続とは別の話であり、相続財産には含まれます。

誤解されやすいポイント:家督相続の誤解

「昔ながらの家督相続」という考え方は、現代の法律とは合致しません。現在では、家督相続は原則として認められていません。長男が財産を独占する権利は法律上ありません。

実務的なアドバイス:話し合いと専門家への相談

まずは、長男と他の兄弟姉妹で話し合い、相続財産の状況を明確にすることが重要です。預貯金や不動産の評価を行い、公平な分割方法を検討しましょう。話し合いがまとまらない場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、相続手続きの進め方や、遺産分割協議の方法などをアドバイスしてくれます。

専門家に相談すべき場合:話し合いがまとまらない場合

話し合いが難航し、ご自身たちだけで解決できそうにない場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。特に、相続財産に高額な不動産が含まれている場合や、相続人同士の感情的な対立が激しい場合は、専門家の介入が不可欠です。専門家は、法的観点から適切なアドバイスを行い、紛争解決を支援してくれます。

まとめ:法定相続を理解し、公平な分割を目指しましょう

今回のケースでは、長男による独占相続は法的に認められていません。法定相続に基づき、公平な分割を行うことが重要です。話し合いがうまくいかない場合は、専門家の力を借りましょう。早めの相談が、トラブルを防ぐことに繋がります。

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