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【相続問題】父からの相続、兄弟二人で協議書作成…平等分割は本当に正しい?46年間の貢献度も考慮すべき?

父からの相続の問題です。兄弟は二人です。(母は他界してます)私は親の近所に46年住んできました。兄が7年前に別の場所から帰り、同居を始めました。父は兄弟は仲良くしろと言いましたが、遺言書は見つかりませんでした。父は自営業をしていたこともあり、多少の資産はありました。兄弟で話し合いをして協議書をまとめるつもりですが、原則は半々だと 思っています。(いろいろ言えばお互いキリがないと思いますので)このような考えで良いのでしょうか。アドバイスをお願いします。(貢献度は大差がないと思ってます)
法定相続分で平等分割が原則ですが、状況によっては協議で調整可能です。

相続の基本と法定相続分

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。今回のケースでは、お父様が被相続人、質問者様とご兄弟が相続人となります。

遺言書がない場合、相続の割合は法律で定められた「法定相続分」によって決まります。民法では、配偶者と子が相続人の場合の相続分が規定されていますが、今回のケースは、配偶者が既に亡くなっており、子が二人いるため、質問者様とご兄弟はそれぞれ1/2ずつ相続することになります(法定相続分)。

今回のケースへの回答

質問者様は、ご兄弟と協議書を作成し、相続財産を半々で分割したいと考えていらっしゃいます。遺言書がない場合、法定相続分に基づけば、この考え方は原則として正しいです。

相続に関する法律

相続に関する法律は、主に民法が規定しています。特に、相続の範囲、相続人の範囲、相続分、遺産分割の方法などが詳細に定められています。 相続に関する法律は複雑なので、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

誤解されがちなポイント:貢献度

「46年間も親の近くに住んでいたので、兄よりも貢献度が高い」と考える方もいるかもしれません。しかし、法定相続において、貢献度は原則として考慮されません。法定相続は、血縁関係に基づいて相続割合が決まるためです。

実務的なアドバイス:協議書の作成

協議書を作成する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 相続財産の明確化:預金、不動産、事業資産など、相続財産を具体的にリストアップします。それぞれの価値を正確に把握することが重要です。
  • 分割方法の明確化:財産をどのように分割するかを具体的に記述します。現金での分割、不動産の共有、特定の財産を一方に譲渡するなど、様々な方法が考えられます。
  • 債務の処理:相続財産には、借金などの債務が含まれる場合があります。債務の処理方法についても明確に記載しましょう。
  • 署名と押印:相続人全員が署名・押印することで、法的効力が生じます。証人をつけておくことも有効です。

協議が難航する場合は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。

専門家に相談すべき場合

相続は複雑な手続きを伴い、トラブルに発展する可能性も高いです。以下のような場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。

  • 相続財産に高額な不動産が含まれている場合
  • 相続人同士の間に感情的な対立がある場合
  • 相続財産の価値や債務の額が不明確な場合
  • 相続に関する法律や手続きがよくわからない場合

まとめ

遺言書がない場合、兄弟間の相続は原則として法定相続分(このケースでは半々)で分割されます。しかし、貢献度や感情的な問題なども考慮すると、協議が難航することもあります。 協議書を作成する際には、相続財産を明確化し、分割方法を具体的に記述することが重要です。 スムーズな相続手続きのため、専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。 特に、複雑な状況やトラブルが予想される場合は、専門家の力を借りることが賢明です。

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