• Q&A
  • 【相続問題】自営業継承者の立場からの相続分、妻の介護負担を考慮した相続対策とは?

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

【相続問題】自営業継承者の立場からの相続分、妻の介護負担を考慮した相続対策とは?

相続問題です。姉、兄、二男私68歳、3人兄弟です。早くに死んだ父の後を継ぎ自営業をしております。姉は嫁ぎ先で一子を授かりすでに他界しております。兄は父の仕事をつがず若い時から会社員で定年退職後の年金生活です。去年、私と同居していた母が他界いたしました。今年一周忌までに相続財産明細を準備するようにと兄から連絡あり悩んでおります。姉の子、兄、私、法定相続では3人で3分の1に分けるのが正しいのでしょうが、私の妻の長い介護を含めた苦労を考えると法定相続では不満が・・・・・なにかしらお知恵を拝借出来ませんでしょうか?
相続財産、介護負担考慮し協議。遺留分、特別寄与主張も検討。

相続の基本:法定相続と相続分

まず、相続の基本的な仕組みを理解しましょう。相続とは、亡くなった人の財産(預金、不動産、事業など)が、法律に基づいて相続人に引き継がれることです。この法律に基づいた相続を「法定相続」と言います。

今回のケースでは、お父様、お母様の相続になります。法定相続人は、質問者様、お兄様、そして亡くなられたお姉様の子供(甥御さん)の3名です。法定相続分は、原則として3人で均等に3分の1ずつとなります。

今回のケースにおける相続分

質問者様のおっしゃる通り、法定相続では、質問者様、お兄様、甥御さんの3人で、それぞれ3分の1ずつ相続することになります。これは、民法(日本の法律)で定められているルールです。

相続に関する法律:民法

日本の相続に関するルールは、主に民法で定められています。民法では、相続人の範囲、相続分、遺留分(相続人が最低限受け取れる権利)などが規定されています。特に、遺留分は、相続人が最低限保障される権利なので、相続協議において重要な要素となります。

誤解されがちなポイント:感情と法律

相続問題は、感情が大きく絡むため、法律のルールと感情が一致しないことがよくあります。質問者様は、ご自身の妻の介護負担を考慮し、法定相続分だけでは不満を感じているとのことですが、法律は感情を優先しません。しかし、法律の枠組みの中で、ご自身の主張を反映できる方法もあります。

実務的なアドバイス:協議と主張

相続財産をどのように分けるかについては、相続人全員で話し合って決める「相続協議」が必要です。この協議で、法定相続分以外の分割方法を決めることができます。

質問者様は、ご自身の妻の介護負担を考慮して、相続分を増やすことを希望されているようです。この場合、以下の2つの方法を検討できます。

  • 相続協議による調整:相続人全員で話し合い、ご自身の貢献を考慮して相続分を調整する。これは、最も平和的な解決方法です。
  • 特別寄与の主張:相続財産形成に特別に貢献したと主張し、相続分を増やすことを求める。これは、介護の負担が相当に大きかった場合に有効な手段です。(証拠が必要になります)

特別寄与を主張する場合は、介護記録や医療費領収書などの証拠を準備する必要があります。

専門家に相談すべき場合

相続問題は複雑で、法律の知識がなければ、不利な条件で合意してしまう可能性があります。特に、相続財産に不動産や事業が含まれる場合、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

まとめ:相続協議と専門家への相談

相続問題は、感情と法律のバランスが重要です。法定相続分を理解した上で、相続人同士で話し合い、納得できる解決を目指しましょう。しかし、複雑な問題や、争いが生じる可能性がある場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。彼らは、法律の知識に基づいて、適切なアドバイスをしてくれます。 早めの相談が、円満な相続につながります。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop