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【相続放棄後の土地名義変更と、費用負担に関する法的考察:DV経験者からの切実な相談】

質問: 土地の名義変更についてです。質問長くなりますが、お許しください。私は小学生の頃、父親の度重なるDVにより両親が離婚し、現在は母親と母親の再婚相手の息子として生活しています。半年ほど前、実父が亡くなったというお話を、実父の友人からお聞きしました。そして先日、実父が亡くなって半年以上経ったこのタイミングで実父の再婚相手から連絡があり、遺産相続の放棄と土地の名義変更のための印鑑証明に手を貸して欲しいとのことでした。半年以上実父が亡くなったことを連絡せず、遺産相続や土地の名義変更に私の同意が必要だと気付いてから初めて私や私の母に連絡をするという態度が非常に不愉快に感じています。頂いた手紙の内容も、若い私を舐めているとしかいいようのない、ひどいものでした。ただ、人として本当に最低だったあの父親と言えども、いなければ私が生まれていなかったことは事実ですし、反面教師として今、私の人生に多少なりとも良い影響は与えてもらっているという自覚はあります。また、伴侶を失った父の再婚相手を気の毒思う気持ちも私は持ち合わせています。ですので、遺産相続の放棄だけは手続きを終え、私は父の遺産を受け取らないことに決めました。ただ、土地の名義変更の方は、そもそも私が印鑑登録をしておらず、印鑑登録と印鑑証明の発行のために役所に行く必要があり、私の仕事上必ず有給を取らないと行けません。その現状を伝えたにもかかわらず、必ず年内にして欲しいと向こうから要望があり、その上、それにかかる交通費や手数料の負担の話も向こうからは一切出ず、心底呆れています。土地の名義変更をしなくても住むことは出来るわけで、私は向こうの態度が改まるまでは、名義変更に関しては一切手助けをしないつもりです。ここで本題の質問なのですが、3つの質問をさせてください。この場合、私の手助けなく向こうが土地の名義変更をすることは可能なのでしょうか?実父の息子は私1人と、再婚相手との間に生まれた子5人です。また、土地の名義変更を永久にしなかった場合、最終的にどうなるのでしょうか?そして、(これは自分で言うのもおかしな話ですが)私は数百万の遺産相続を何の見返りもなく放棄した身であり、それに対して向こうが何の敬意も示さず、形上の感謝の言葉すらないことに疑問を感じております。そこで、土地の名義変更を手助けするに際して、遺産相続の代わり(そのように向こうに言うつもりはありません)に数十万円ほど受け取ってもよいのではないかという気持ちに変化してきております。もちろん、最初は無償で全てを済ませるつもりでした。その場合にこちらから請求するような行為は恐喝として扱われてしまうのでしょうか?以上、とても拙い文章で読みにくかったことと思いますが、ご教授頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。
名義変更は可能です。費用負担は協議、相続放棄への感謝は不要です。

相続放棄後の土地名義変更手続きについて

質問の概要と背景

質問者は、DV経験のある父親の相続問題に直面しています。父親の死後、半年以上経ってから継母から連絡があり、遺産相続の放棄と土地の名義変更への協力を求められました。継母の対応に不快感を抱きつつも、遺産相続は放棄しましたが、土地の名義変更には協力するかどうか迷っています。名義変更には印鑑登録と印鑑証明の取得が必要で、仕事に支障をきたす可能性があります。また、費用負担についても何も言及がなく、不公平感を抱いています。

土地名義変更の可能性

質問者様のご協力なしに、土地の名義変更が可能かどうかは、相続人の状況と土地の状況によって異なります。

まず、相続人は質問者様と継母との間に生まれた5人の子供、合計6名です。相続放棄をされた質問者様を除く5名全員が相続を承継し、遺産分割協議(相続人全員で遺産の分け方を決める協議)を行い、合意すれば、名義変更は可能です。ただし、全員の同意が得られない場合、裁判による解決が必要になることもあります。

土地が共有状態(複数の所有者がいる状態)であれば、全員の同意を得て名義変更する必要があります。一方、既に誰か一人の名義になっている場合は、その人が自由に名義変更できます。

法律と制度

このケースでは、民法(相続に関する規定)と不動産登記法(土地の名義変更に関する規定)が関係します。相続放棄は、家庭裁判所に申述することで行われます。土地の名義変更は、法務局への登記申請によって行われます。

誤解されがちなポイント

相続放棄をしたからといって、相続に関わる一切の手続きから解放されるわけではありません。特に、土地の名義変更は、相続手続きの重要な一環です。相続放棄をしたとしても、相続財産に関する権利義務の発生を避けることはできません。

実務的なアドバイス

継母から一方的に要求されている状況を踏まえ、まずは冷静に状況を整理しましょう。

* **費用負担の明確化:** 交通費や手数料の負担について、継母と明確に話し合う必要があります。
* **期限の交渉:** 年内という期限は、質問者様の事情を考慮していない可能性があります。柔軟な対応を求めましょう。
* **書面でのやり取り:** 重要な事項は、書面で記録に残すことでトラブルを防ぎます。
* **弁護士への相談:** 複雑な問題や、継母との交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

専門家に相談すべき場合

継母との交渉が難航したり、法律的な知識が不足していると感じたりする場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家は、適切なアドバイスと手続きのサポートを提供してくれます。

恐喝について

遺産相続の放棄に対する見返りとして数十万円を請求することは、恐喝に該当する可能性があります。恐喝罪は、相手方に脅迫を加えて財産上の利益を得る行為を指します。質問者様のケースでは、相手方に脅迫を加えているとは言い難いですが、請求の仕方によっては恐喝と解釈される可能性も否定できません。そのため、請求する際は、あくまで「協力に対する対価」として明確に伝え、書面で残すことが重要です。

まとめ

相続放棄後でも、土地の名義変更は可能です。しかし、手続きには相続人全員の協力が必要となる場合があり、費用負担や期限についても明確な合意が必要です。不当な要求やトラブルを避けるためにも、弁護士や司法書士への相談を検討しましょう。また、金銭の請求は慎重に行い、恐喝罪に問われないよう注意が必要です。

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