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あなたの土地の価値と税金を知る!「土地評価額縦覧」徹底解説
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1.そもそも「縦覧」は何のために実施されるのですか?
2.自分の土地の今年度の税額が幾らに決まっているかを知るためですか?
3.これは自分所有者の所有地についてだけ、縦覧できるのですか?
4.周辺の土地の縦覧もできるのですか? 〇〇縦覧といって、閲覧して何になるのか、よく分かりません。
土地評価額縦覧とは、市町村が毎年行う、その年の土地の評価額(固定資産税を算出するための土地の価格)を一般に公開する制度です。 「固定資産税評価額縦覧」と呼ばれることも多く、質問者さんの仰る「4月~5月頃に期限を限って行われるあれ」がこれにあたります。
この制度の目的は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、**公平・公正な固定資産税の賦課**です。市町村は、土地の評価額に基づいて固定資産税を算出します。縦覧によって、評価額の算定方法やその根拠を公開することで、税の公平性を確保し、納税者からの信頼を得ることを目指しています。
2つ目は、**納税者への情報提供と異議申し立ての機会の確保**です。自分の土地の評価額を確認することで、税額の見込みを立てたり、もし評価額に誤りがあれば、異議申し立てをすることができます。
質問者さんの疑問にお答えします。
1. **「縦覧」は何のため?** 公平な税金の賦課と、納税者への情報提供、異議申し立ての機会の確保のためです。
2. **今年度の税額を知るため?** 直接、税額が記載されているわけではありませんが、評価額から税額を推定することは可能です(後述)。
3. **自分の土地だけ?** 原則として、自分の土地の評価額のみ閲覧できます。ただし、一部自治体では周辺の土地の評価額も閲覧できる場合があります。
4. **周辺の土地の縦覧もできる?** 自治体によって異なります。確認したい場合は、事前に市町村役所に問い合わせてください。
土地評価額縦覧は、主に地方税法に基づいて行われます。地方税法では、固定資産税の評価方法や、評価額の公表について規定されています。
土地評価額は、必ずしも市場価格(実際に売買される価格)と一致するとは限りません。評価額は、国が定めた基準に基づいて算出されるものであり、市場価格を反映しつつも、様々な要因を考慮して算出されます。そのため、評価額と実際の売買価格に差が生じる場合があります。
縦覧の際には、自分の土地の所在地、地番などを確認し、表示されている評価額と地積(土地の面積)をしっかり確認しましょう。 もし、評価額に疑問点があれば、市町村役所に問い合わせるか、専門家に相談することをお勧めします。
例えば、隣接地と比べて明らかに評価額が高い場合や、地目(土地の用途、例えば宅地、田、畑など)の分類に誤りがある場合などは、異議申し立ての対象となる可能性があります。
土地の評価額に関する専門的な知識がない場合、あるいは、異議申し立てを検討する際には、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、評価額の算定方法を理解しており、適切なアドバイスやサポートをしてくれます。特に、複雑な土地の形状や権利関係などがある場合は、専門家の助言が不可欠です。
土地評価額縦覧は、固定資産税の公平性を確保し、納税者自身に土地の評価額を確認し、必要に応じて異議申し立てをする機会を与える重要な制度です。 自分の土地の評価額を理解し、税金に関する権利を適切に行使するためにも、積極的に縦覧を利用しましょう。 疑問点があれば、市町村役所に問い合わせたり、専門家に相談することをお勧めします。
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