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いわくつき物件の探し方と注意点:都心部で安く住むための現実的な方法

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「いわくつき物件」という言葉を聞いたことがあり、安く借りられるなら…と考えています。しかし、霊感などは全くありません。どのように探せば良いのか、また、注意すべき点は何なのかが分かりません。
「いわくつき物件」とは、一般的に、過去に事件や事故、自殺などが発生した物件、または、その噂のある物件のことを指します。 「いわく」の内容は様々で、殺人事件、自殺、火災、事故死など、物件の履歴にネガティブな出来事が関連付けられている場合が多いです。 これらの情報は、必ずしも公的に記録されているわけではなく、近隣住民からの噂話や、不動産会社が口外しない情報として存在することもあります。 そのため、客観的な事実確認が難しい場合が多いのです。
残念ながら、「いわくつき物件」を直接的に探す方法は存在しません。不動産会社は、そのような物件を積極的に宣伝することはありません。 むしろ、隠蔽しようとする傾向が強いです。 なぜなら、物件の価値を下げ、賃貸契約を結ぶのが難しくなるからです。
しかし、家賃が相場よりも著しく安い物件は、その理由を疑ってみるべきです。 物件の状況、周辺環境、築年数などを考慮した上で、相場と比較して極端に安い場合は、「何か理由があるのでは?」と考えるのが自然です。 ただし、安価な物件全てがいわくつき物件とは限りませんので、注意が必要です。 老朽化やリフォームの必要性、立地の悪さなども価格に影響します。
不動産会社には、物件に関する重要な情報を告知する義務があります(民法606条)。 告知義務の対象となるのは、物件の瑕疵(かし)(欠陥)であり、事件や事故の発生は、必ずしも告知義務の対象とは限りません。 ただし、物件の価値に大きく影響を与えるような事件・事故であれば、告知義務の対象となる可能性があります。 判例もケースバイケースで判断されるため、明確な基準はありません。
「いわくつき物件」に関する情報は、噂話や都市伝説に基づいていることが多く、真偽の確認が困難です。 インターネット上の情報も、信憑性(しんぴょうせい)が低い場合が多いので、鵜呑み(うのみ)にしないようにしましょう。 複数の情報源から情報を集め、客観的に判断することが重要です。
もし、相場より安い物件を見つけた場合、不動産会社に物件の歴史について丁寧に質問しましょう。 ただし、直接的に「いわくつき物件ですか?」と聞くのは避け、物件の履歴、周辺住民からの評判、過去の修繕履歴などを質問するのが効果的です。 また、近隣住民に話を聞いてみるのも有効な手段です。
物件の履歴や契約内容に不安がある場合、弁護士や不動産鑑定士に相談することをお勧めします。 専門家は、法律的な観点や不動産の専門知識から、適切なアドバイスをしてくれます。 特に、契約前に専門家の意見を聞くことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
「いわくつき物件」を積極的に探すことは現実的ではありません。 しかし、家賃が安い物件を見つけた場合は、その理由を慎重に検討し、必要に応じて専門家の力を借りましょう。 安さだけで判断せず、物件の状況、周辺環境、そして何より自分の安心感を優先することが大切です。 情報収集は徹底的に行い、安易な判断は避けましょう。
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