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アパート売買契約後、家賃相違発覚!買主の対抗手段を徹底解説

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【悩み】
契約不履行を主張し、価格交渉や契約解除を検討。損害賠償請求も可能。
賃貸不動産の売買は、高額な取引であり、多くの専門的な知識が必要となります。今回のケースのように、契約後に家賃に関する問題が発覚することは、決して珍しいことではありません。まずは、この問題に関する基本的な知識を整理しましょう。
レントロール(家賃一覧表)とは、物件の各部屋の家賃、入居者名、契約期間などをまとめた一覧表のことです。
不動産売買においては、このレントロールが非常に重要な役割を果たします。
なぜなら、購入者はレントロールに基づいて将来の家賃収入を予測し、投資判断を行うからです。
重要事項説明とは、不動産売買契約の前に、売主や仲介業者が買主に対して、物件に関する重要な情報を説明することです。
この中には、物件の権利関係、法的規制、設備の状態、そしてレントロールの内容などが含まれます。
重要事項説明は、買主が物件の内容を正しく理解し、適切な判断をするために不可欠な手続きです。
契約不適合責任とは、売買契約の対象物(今回はアパート)が、契約内容に適合しない場合に、売主が負う責任のことです。
以前は「瑕疵担保責任」と呼ばれていましたが、2020年4月に民法が改正され、名称が変更されました。
今回のケースでは、レントロールに記載されている家賃と実際の家賃が異なっているため、契約不適合責任が問題となる可能性があります。
今回のケースでは、売主からレントロールの記載内容と実際の家賃に相違があることが告げられたため、買主としては、以下の対抗手段を検討できます。
・価格交渉
レントロールの家賃が低いということは、当初の見込みよりも収入が少なくなる可能性があります。
そのため、売主に対して物件価格の減額を交渉することができます。
交渉が成立すれば、当初の計画よりも低い価格で物件を購入できる可能性があります。
・契約解除
もし、家賃の相違が買主にとって非常に重要な問題であり、価格交渉がまとまらない場合は、売買契約を解除することも検討できます。
ただし、契約を解除するには、契約不適合責任を根拠とする必要があります。
契約書の内容や、家賃の相違が契約の目的にどの程度影響を与えるかなどを慎重に検討する必要があります。
・損害賠償請求
家賃の相違によって、買主が損害を被った場合は、売主に対して損害賠償請求を行うことができます。
損害には、家賃収入の減少による損失や、契約解除に伴う費用などが含まれます。
損害賠償請求を行うには、損害の発生を証明する必要があります。
これらの対抗手段は、状況に応じて組み合わせて行使することも可能です。
例えば、価格交渉を行いながら、並行して損害賠償請求の準備を進めることもできます。
今回のケースで重要となるのは、民法の「契約不適合責任」です。
これは、売買契約において、引き渡された物件が契約内容に適合しない場合に、売主が負う責任を定めています。
契約不適合責任の具体例
今回のケースでは、レントロールに記載されている家賃と実際の家賃が異なるため、物件の性能が契約内容に適合しないと解釈できます。
この場合、買主は売主に対して、修補請求(修繕を求めること)、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除などの権利を行使できます。
契約不適合責任に関する注意点
今回のケースでは、売主も仲介業者も、レントロールの誤りに気づいていなかったとのことです。
この場合、売主が故意に家賃を偽っていたわけではないため、「騙された」という印象は薄れるかもしれません。
しかし、たとえ売主に悪意がなかったとしても、契約不適合責任は免れません。
契約の重要性
不動産売買契約は、非常に重要な契約です。
契約書には、売買の対象となる物件、売買代金、引き渡し時期、契約不適合責任に関する事項など、さまざまな内容が記載されています。
契約書の内容は、売主と買主の権利と義務を定めるものであり、紛争が発生した際の解決の基準となります。
契約書に署名・捺印する前に、その内容を十分に理解し、疑問点があれば必ず専門家に相談することが重要です。
仲介業者の責任
今回のケースでは、仲介業者もレントロールの誤りに気づいていなかったとのことですが、仲介業者にも、物件に関する情報を正確に調査し、買主に説明する義務があります。
もし、仲介業者がその義務を怠り、買主に損害を与えた場合は、仲介業者に対して損害賠償請求を行うことも可能です。
今回のケースでは、買主は自身の権利を守るために、いくつかの実務的な対応を行う必要があります。
証拠の収集
まず、レントロールの誤りを証明するための証拠を収集しましょう。
具体的には、以下のものが考えられます。
これらの証拠は、価格交渉や損害賠償請求を行う際に、非常に重要な役割を果たします。
証拠は、できるだけ多く、詳細に収集しておくことが望ましいです。
専門家への相談
不動産売買に関する問題は、専門的な知識が必要となる場合があります。
買主は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。
専門家は、買主の状況に合わせて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
今回のケースでは、以下の状況に当てはまる場合、専門家への相談を強くお勧めします。
1. 売主との交渉が難航している場合
売主との交渉がうまくいかず、合意に至る見込みがない場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討する必要があります。
弁護士は、買主の権利を守るために、交渉を代行したり、訴訟を提起したりすることができます。
2. 損害賠償請求を検討している場合
家賃の相違によって、買主に大きな損害が発生している場合は、損害賠償請求を検討する必要があります。
損害賠償請求を行うには、損害の発生を証明するための証拠を収集し、法的根拠を明確にする必要があります。
弁護士は、損害賠償請求に関する手続きをサポートし、買主の権利を最大限に保護します。
3. 契約解除を検討している場合
家賃の相違が、買主にとって物件を購入する上で非常に重要な要素であり、契約を解除したいと考えている場合は、弁護士に相談し、契約解除の手続きについてアドバイスを受ける必要があります。
契約解除は、法的にも複雑な手続きであり、専門的な知識が必要です。
4. 契約書の内容に疑問がある場合
契約書の内容が理解できない場合や、不利な条項が含まれている可能性がある場合は、弁護士に相談し、契約書の内容を精査してもらう必要があります。
弁護士は、契約書の内容を分かりやすく説明し、買主の権利を守るためのアドバイスを提供します。
今回のケースでは、収益用アパートの売買契約後に、レントロール上の家賃と実際の家賃に相違があることが発覚したため、買主は、価格交渉、契約解除、損害賠償請求などの対抗手段を検討できます。
契約不適合責任に基づき、売主に対して、これらの権利を行使することが可能です。
重要なのは、証拠を収集し、専門家(弁護士など)に相談し、自身の権利を最大限に守ることです。
今回の重要ポイント
不動産売買は、人生における大きな決断です。
今回のケースを参考に、万が一問題が発生した場合でも、適切な対応をとれるように備えておきましょう。
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