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アパート経営と個人事業の経費計上:赤字を合算できる?

質問の概要

【背景】

  • 現在、8戸のアパートを経営しており、年間約50万円の利益を得ています。
  • 近いうちに独立して個人事業主として事業を開始する予定です。
  • 事業の売上は1000万~1200万円、経費は250万~350万円を見込んでいます。
  • アパートは築年数が経過しており、将来的に経費が増加する可能性があるため、売却も検討しています。

【悩み】

  • 本業の事業とアパート経営を合わせた経費計上が可能かどうか知りたいです。
  • 例えば、本業の事業で売上1000万円、経費300万円、アパート経営で100万円の赤字の場合、全体で400万円の経費として計算できるのか知りたいです。

事業とアパート経営の損益通算(赤字と黒字の相殺)は、一定の条件を満たせば可能です。

1. 基礎知識:損益通算とは?

損益通算(そんえきつうさん)とは、複数の所得(しょとく)がある場合に、それぞれの所得の金額を合算して税金を計算する仕組みのことです。所得には、給与所得、事業所得、不動産所得など様々な種類があります。この損益通算によって、所得税の負担を軽減できる場合があります。

例えば、事業所得で赤字が出た場合、その赤字を他の所得から差し引くことができます。今回のケースでは、アパート経営で赤字が出た場合、その赤字を個人事業の所得と合算して、全体の所得を減らすことができる可能性があります。

2. 今回のケースへの直接的な回答

ご質問のケースでは、個人事業の所得とアパート経営の不動産所得を合算して、税金を計算することができます。つまり、アパート経営で赤字が出た場合、その赤字を個人事業の所得から差し引くことで、課税対象となる所得を減らすことが可能です。

具体的には、以下のようになります。

  • ステップ1: 個人事業の所得を計算します。(売上-経費)
  • ステップ2: アパート経営の不動産所得を計算します。(収入-経費)
  • ステップ3: 個人事業の所得と不動産所得を合算します。アパート経営が赤字の場合、個人事業の所得から赤字分を差し引きます。
  • ステップ4: 合算後の金額に対して、所得税が計算されます。

ただし、損益通算にはいくつかの注意点があります。詳しくは後述します。

3. 関係する法律や制度

損益通算は、所得税法という法律に基づいて行われます。所得税法では、所得の種類ごとに、損益通算の可否や計算方法が定められています。

今回のケースで関係するのは、主に以下の2つの所得です。

  • 事業所得: 継続的に行われる事業から生じる所得のことです。個人事業主として行う事業の所得は、この事業所得に該当します。
  • 不動産所得: 土地や建物などの不動産の貸付けから生じる所得のことです。アパート経営による家賃収入などは、この不動産所得に該当します。

所得税法では、事業所得と不動産所得の間では、原則として損益通算が認められています。つまり、事業所得で赤字が出た場合、不動産所得から差し引くことができ、その逆も可能です。

4. 誤解されがちなポイントの整理

損益通算について、よくある誤解を整理しましょう。

  • 誤解1: すべての赤字が、無条件で他の所得から差し引ける。
  • 正解: 損益通算できる赤字には、一定の条件があります。例えば、不動産所得の場合、土地の取得費や借入金の利息など、経費として認められないものもあります。

  • 誤解2: 損益通算すれば、必ず税金が安くなる。
  • 正解: 損益通算によって所得が減り、税金が安くなる可能性がありますが、必ずしもそうとは限りません。所得税は、所得金額に応じて税率が変わる累進課税制度を採用しているため、所得が大きく減らない場合は、税金の軽減効果が少ないこともあります。

  • 誤解3: 損益通算は、確定申告時に自動的に行われる。
  • 正解: 損益通算を行うためには、確定申告で正しい情報を申告する必要があります。確定申告をしないと、損益通算の恩恵を受けることはできません。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介

実際に損益通算を行う際の、実務的なアドバイスと具体例を紹介します。

例:

  • 個人事業の所得:1000万円 – 300万円 = 700万円
  • アパート経営の不動産所得:200万円 – 300万円 = -100万円(赤字)
  • 損益通算後の所得:700万円 – 100万円 = 600万円

この場合、課税対象となる所得は600万円となり、この金額に対して所得税が計算されます。

実務的なアドバイス:

  • 帳簿の作成: 正確な所得を計算するためには、日々の取引をきちんと帳簿に記録することが重要です。収入と経費を正確に記録し、領収書や請求書などの証拠書類を保管しておきましょう。
  • 経費の計上: 経費として認められるものと認められないものがあります。税理士や税務署に相談し、正しい経費計上を行いましょう。
  • 確定申告: 確定申告は、税金を計算し、税務署に報告する手続きです。期限内に正確に申告しましょう。
  • 税理士への相談: 複雑なケースや、税金の知識に不安がある場合は、税理士に相談することをおすすめします。税理士は、税務に関する専門家であり、的確なアドバイスをしてくれます。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

  • 複雑な取引がある場合: 不動産の売買や、複数の事業を行っているなど、取引が複雑な場合は、専門家の知識が必要になることがあります。
  • 税金の知識に不安がある場合: 税金の仕組みや、確定申告のやり方がよくわからない場合は、専門家に相談することで、安心して手続きを進めることができます。
  • 税務調査のリスクを減らしたい場合: 税理士は、税務調査のリスクを減らすためのアドバイスをしてくれます。
  • 節税対策をしたい場合: 税理士は、様々な節税対策についてアドバイスしてくれます。

専門家に相談することで、税務上のリスクを回避し、適切な節税対策を行うことができます。

7. まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • アパート経営と個人事業の所得は、一定の条件を満たせば損益通算が可能です。
  • 損益通算によって、課税対象となる所得を減らし、税金を軽減できる可能性があります。
  • 正確な所得を計算するためには、日々の帳簿付けが重要です。
  • 税金の知識に不安がある場合や、複雑な取引がある場合は、専門家である税理士に相談しましょう。

今回の情報を参考に、ご自身の状況に合わせて、適切な税務処理を行いましょう。

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