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エレベーター故障は瑕疵担保?収益物件購入後の修理費用負担について

質問の概要:

【背景】

  • 収益用不動産(1棟マンション)を購入して1年が経過。
  • 購入元は法人売主。契約時にはエレベーターに関する説明はなし。
  • 管理会社からエレベーターのリニューアルが必要と報告を受ける。部品供給停止が理由。
  • エレベーターは東芝製で、2012年には部品供給停止の情報があった。

【悩み】

  • エレベーターのリニューアル費用を、売主に請求できるか知りたい。
  • 売主が部品供給停止を知っていたか否かにかかわらず、責任を問えるのか知りたい。

短い回答:

瑕疵担保責任(現:契約不適合責任)の範囲内で、売主に修繕費用を請求できる可能性があります。契約内容を確認しましょう。

エレベーター故障と瑕疵担保責任:基礎知識

不動産売買において、購入した後に建物の欠陥(瑕疵:かし)が見つかることがあります。この場合に、売主が負う責任を「瑕疵担保責任」と言います。2020年4月の民法改正により、瑕疵担保責任は「契約不適合責任」へと名称が変更されましたが、基本的な考え方は変わりません。

この「瑕疵」には、建物の構造上の問題だけでなく、設備(エレベーターなど)の機能的な問題も含まれる可能性があります。ただし、どのような場合に売主が責任を負うかは、契約内容や状況によって異なります。

今回のケースでは、エレベーターが正常に機能しないという問題が発生しており、これが「瑕疵」に該当するかどうかが焦点となります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、エレベーターのリニューアル費用を売主に請求できる可能性があります。なぜなら、エレベーターが正常に機能しない場合、それは建物の「瑕疵」と見なされる可能性があるからです。

ただし、請求できるかどうかは、以下の点が重要になります。

  • 契約内容の確認:売買契約書に、エレベーターに関する特別な条項(例:設備の保証期間など)がないか確認しましょう。
  • 契約不適合責任の期間:契約不適合責任を追及できる期間は、原則として、買主が不適合を知ってから1年以内です。ただし、契約で期間が定められている場合は、それに従います。
  • 売主の故意または過失:売主がエレベーターの不具合を知っていた、または知ることができたにもかかわらず、買主に伝えていなかった場合、責任を問える可能性が高まります。

今回のケースでは、エレベーターが部品供給停止になることが事前に分かっていた可能性があり、売主がその情報を知っていたかどうかは、重要な判断材料となります。

関係する法律や制度

不動産売買における瑕疵担保責任(契約不適合責任)は、主に民法によって規定されています。民法では、売主は、引き渡した目的物が種類、品質または数量に関して契約の内容に適合しない場合(契約不適合)、買主に対して責任を負うと定めています。

具体的には、買主は、売主に対して、修補請求(修理)、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除などを求めることができます。

今回のケースでは、エレベーターが正常に機能しないことが「契約の内容に適合しない」と判断されれば、買主は売主に対して、修繕費用を請求できる可能性があります。

また、宅地建物取引業者が売主の場合、宅地建物取引業法によって、契約内容の説明義務などが定められています。売主が宅建業者の場合、より詳細な情報開示が求められることがあります。

誤解されがちなポイントの整理

瑕疵担保責任(契約不適合責任)に関して、よく誤解される点があります。

  • すべての欠陥が対象になるわけではない: 契約時に買主が知っていた欠陥や、買主の過失によって生じた欠陥は、原則として瑕疵担保責任の対象外です。
  • 売主が必ず責任を負うわけではない: 契約内容によっては、売主の責任が限定される場合があります。例えば、契約書に「現状有姿」という条項がある場合、売主は現況のままで引き渡すことになり、一部の欠陥については責任を負わない場合があります。
  • 契約不適合責任の期間: 契約不適合責任を追及できる期間は、法律で定められていますが、契約によって変更することも可能です。

今回のケースでは、売買契約書の内容をしっかりと確認し、上記の誤解がないように注意する必要があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

今回のケースで、売主に責任を追及するためには、以下の手順で進めることが考えられます。

  1. 契約書の確認:売買契約書をよく読み込み、エレベーターに関する条項や瑕疵担保責任に関する条項を確認します。
  2. 証拠の収集:エレベーターの故障状況、修繕費用の見積もり、部品供給停止に関する情報など、必要な証拠を収集します。
  3. 売主への通知:売主に対して、エレベーターの不具合と修繕費用を請求する旨を、内容証明郵便などで通知します。
  4. 交渉:売主との間で、修繕費用の負担について交渉を行います。
  5. 専門家への相談:交渉がうまくいかない場合は、弁護士などの専門家に相談し、法的手段を検討します。

具体例として、過去の裁判例では、売主が建物の重要な欠陥を知りながら買主に告知しなかった場合、売主の責任が認められたケースがあります。今回のケースでも、売主がエレベーターの部品供給停止を知っていた場合、責任を問える可能性が高まります。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。

  • 契約内容が複雑で理解が難しい場合:専門家は、契約書を詳細に分析し、法的観点から問題点を指摘してくれます。
  • 売主との交渉が難航している場合:専門家は、交渉を円滑に進めるためのアドバイスや、法的手段の選択肢を提示してくれます。
  • 損害賠償請求や訴訟を検討する場合:専門家は、訴訟手続きを代行し、あなたの権利を最大限に守るためにサポートしてくれます。

今回のケースでは、エレベーターのリニューアル費用が高額になる可能性があるため、専門家に相談して、適切な対応を取ることが重要です。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • 収益用不動産のエレベーター故障は、瑕疵担保責任(契約不適合責任)の対象となる可能性があります。
  • 売買契約書の内容をよく確認し、エレベーターに関する条項や瑕疵担保責任の期間などを把握することが重要です。
  • 売主がエレベーターの不具合を知っていたかどうかが、責任の有無を判断する上で重要な要素となります。
  • 売主との交渉がうまくいかない場合は、専門家(弁護士など)に相談しましょう。

不動産売買は、専門的な知識が必要となる場面が多くあります。疑問点があれば、専門家に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

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