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サラリーマン大家必見!共有名義物件の確定申告、経費処理と申告方法を徹底解説

【背景】
私はサラリーマンをしながら、私名義の賃貸物件を2軒所有しています。しかし、物件の土地と建物の名義が、祖母や父、兄と私で共有名義になっているため、確定申告の仕方が分からず困っています。特に、経費の処理方法や、共有名義の場合の申告方法について悩んでいます。

【悩み】
共有名義の物件にかかる修繕費や固定資産税などの経費は、名義の割合に応じて計算するのでしょうか?また、共有名義の場合、確定申告は個別に提出する必要があるのでしょうか?兄嫁がまとめて提出したいと言っていますが、それは可能なのでしょうか?

共有名義物件の経費は名義割合で按分、申告は個別提出が原則です。

1. サラリーマン大家と確定申告の基礎知識

サラリーマン大家とは、会社員として働きながら不動産賃貸業を行う人のことです。不動産所得(家賃収入)があると、確定申告(所得税の申告)が必要になります。確定申告では、収入だけでなく、その収入を得るために使った経費を差し引くことで、課税される所得を少なくすることができます。この経費を「必要経費」と言います。

2. 今回のケースへの直接的な回答

質問者様のケースは、土地と建物の名義が複数人で共有されているため、経費の計算と申告方法が複雑になります。

まず、経費は名義の割合に応じて按分(あんぶん:複数の者に分け与えること)して計算します。例えば、修繕費20万円の場合、父が2/4(10万円)、質問者様と兄がそれぞれ1/4(5万円)ずつが経費となります。これは、土地と建物のどちらにかかる経費でも同じです。

次に、確定申告は、原則として各名義人が個別に提出します。兄嫁がまとめて提出したいという考えは、税務署のルールに反するため、認められません。

3. 関係する法律や制度

確定申告は、国税庁が管轄する所得税法に基づいて行われます。所得税法では、不動産所得の計算方法や必要経費の範囲、申告の方法などが定められています。共有名義の場合でも、各名義人の所得は個別に計算され、それぞれが確定申告を行う必要があります。

4. 誤解されがちなポイントの整理

よくある誤解として、共有名義だからといって、経費の領収書を1枚にしてまとめて処理できると考える人がいます。しかし、これは間違いです。各名義人は、自分の負担割合に応じた経費を個別に計算し、それぞれの領収書を保管する必要があります。

5. 実務的なアドバイスや具体例の紹介

具体的な経費の例を見てみましょう。

* **物件①(祖母名義の建物、複数名義の土地)**
* 建物にかかる経費(修繕費、火災保険料など):祖母が負担し、祖母の青色申告で計上します。質問者様には関係ありません。
* 土地にかかる経費(固定資産税など):名義割合(父1/2、質問者様と兄各1/4)で按分して、それぞれが確定申告で計上します。祖母から地代を受け取っているため、質問者様は地代収入と固定資産税の支出を申告します。

* **物件②(複数名義の建物、借地)**
* 建物にかかる経費(修繕費、火災保険料など):名義割合(父1/2、質問者様と兄各1/4)で按分して、それぞれが確定申告で計上します。
* 地代:地主さんへの支払いは経費として計上できます。名義割合で按分して計上します。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

不動産の確定申告は、税法の知識が必要であり、複雑なケースも多いです。共有名義の場合、特に計算が複雑になるため、自身で処理することに不安がある場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

7. まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 共有名義物件の経費は、名義割合で按分して計算します。
* 確定申告は、各名義人が個別に提出します。
* 経費の領収書は、各名義人が個別に保管する必要があります。
* 複雑な場合は、税理士などの専門家に相談しましょう。

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