- Q&A
【遺産相続トラブル】兄が父のタンス預金を独り占め!遺産分割を拒否された時の「遺産分割調停」という解決策

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック父の遺産であるタンス預金を兄弟で分けようとしたところ、お金を預かっている兄が遺産分割を拒否しています。遺言書がない場合、このような状況を法的に解決し、自分の相続分を確保するにはどうすれば良いですか?
結論から言うと、当事者同士の話し合いで解決しない場合、家庭裁判所に「遺産分割調停」を申し立てるのが、唯一の法的な解決策です。
遺言書がない以上、ご兄弟3人にはそれぞれ遺産を3分の1ずつ相続する「法定相続分」という平等な権利があります。お兄様が一方的に分割を拒否し、遺産を独占することは、法的に認められません。この記事では、なぜお兄様の主張が法的に無効なのか、そしてこの困難な状況を解決するための「遺産分割調停」という手続きについて、分かりやすく解説していきます。
まず、ご自身の法的な立場が非常に強いものであることを、自信を持って認識してください。
お父様が法的に有効な遺言書を残していない場合、誰がどれだけ遺産を相続するかは、民法で定められた**「法定相続分」**に従うのが大原則です。お母様が既に他界されている場合、子供であるご兄弟3人の法定相続分は、それぞれ平等に3分の1ずつとなります。これは、法律で保障された、あなたの正当な権利です。
お兄様が主張する、お父様からの「一任している」という言葉は、残念ながら法的な効力を一切持ちません。 口約束やメモ書きは、法律上の「遺言」とは認められないため、相続分の根拠にはならないのです。葬儀費用については、遺産の中から実費を差し引いて精算するのが一般的ですが、それは遺産分割を拒否する理由にはなりません。
当事者同士での話し合いが感情的になり、進展が見られない場合、次のステップは、公的で中立な機関である家庭裁判所に解決の場を移すことです。
「調停」と聞くと、大事(おおごと)に感じるかもしれませんが、裁判のように勝ち負けを決める手続きではありません。家庭裁判所の調停委員という、中立的な第三者が間に入り、法律の原則に沿って、相続人全員が納得できる解決策を話し合いで見つけるための手続きです。費用も数千円程度で、弁護士に依頼せずともご自身で申し立てることが可能です。
万が一、調停でも話し合いがまとまらない場合は、自動的に「審判」という手続きに移行します。ここでは、裁判官が全ての事情を考慮した上で、「遺産を、このように分割しなさい」という法的な命令(審判)を下します。これにより、問題は最終的に必ず解決されます。
今回はタンス預金ですが、もし遺産が不動産だった場合も、解決方法は全く同じです。遺産分割協議がまとまらなければ、不動産は兄弟3人の共有名義のままとなり、誰も売却したり活用したりできません。この膠着状態を解決するには、やはり「遺産分割調停」を申し立て、最終的に不動産を売却して現金で分ける(換価分割)という結論を目指すことになります。今回の現金の問題は、まさに共有不動産トラブルの縮図と言えるのです。
最後に、今回のポイントを整理します。
ご兄弟との金銭トラブルは、精神的に非常に辛いものです。しかし、感情的に言い争いを続けても、問題は解決しません。大切なのは、法律という客観的なルールに則って、粛々と手続きを進めることです。「遺産分割調停」は、こじれてしまった家族関係を、法的な観点から整理し直すための、国が用意した有効な手段です。
泣き寝入りする必要は全くありません。あなたの正当な権利を守るため、そして、お父様が遺してくれた大切な財産を公平に分割するために、勇気を持って専門家への相談という次の一歩を踏み出してください。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック