テーマの基礎知識:フラット35Sとは?

フラット35Sは、住宅金融支援機構が提供する長期固定金利型の住宅ローン「フラット35」の借入金利を一定期間引き下げる制度です。住宅の性能(耐震性、省エネルギー性など)に応じて金利が優遇されます。今回のケースでは、フラット35Sを利用して、みずほ銀行でつなぎ融資を受けようとしたものの、本審査に落ちてしまったという状況です。

フラット35Sの審査は、大きく分けて2つの段階があります。

  • 金融機関の審査: 融資を申し込んだ金融機関(今回はみずほ銀行)が、申込者の返済能力などを審査します。
  • 住宅金融支援機構の審査: 金融機関の審査を通過した後、機構がフラット35の基準に適合しているか審査します。

今回のケースでは、みずほ銀行の審査は通過したものの、住宅金融支援機構の審査で「見合わせ」という結果だったようです。

今回のケースへの直接的な回答

質問者様のケースでは、見込み年収が審査に影響した可能性が高いと考えられます。フラット35は、安定した収入があることを重視するため、過去の収入の変動が大きい場合や、見込み年収のみで判断される場合は、審査が厳しくなる傾向があります。
みずほ銀行の担当者が「99.9%大丈夫」と言っていたにも関わらず審査に落ちたという事実は、質問者様が不安に感じるのも当然です。しかし、みずほ銀行の審査は通過しているため、来年の6月に再度審査に出すという銀行側の説明も、一概に信用できないわけではありません。

再審査に向けて

来年の6月に再度審査に出す場合、現在の収入状況が安定していることが重要です。また、過去の収入の変動について、説明できるように準備しておくと良いでしょう。例えば、正社員になったことや、現在の会社の安定性などを具体的に説明することで、審査担当者の理解を得やすくなる可能性があります。

関係する法律や制度:住宅ローンの審査基準

住宅ローンの審査基準は、法律で明確に定められているわけではありません。各金融機関が、それぞれの審査基準に基づいて審査を行います。
一般的に、以下の点が重視されます。

  • 収入の安定性: 安定した収入があり、継続して返済できる能力があるか。
  • 信用情報: 過去の借入やクレジットカードの利用状況に問題がないか。
  • 物件の担保価値: 融資対象となる物件に十分な担保価値があるか。
  • 健康状態: 団体信用生命保険(団信)に加入できる健康状態であるか。

フラット35の場合、他の住宅ローンと比較して、審査基準が比較的明確であると言われています。しかし、個々の状況によって審査結果は異なるため、注意が必要です。

誤解されがちなポイント:見込み年収と審査

住宅ローンの審査において、見込み年収がどの程度考慮されるかは、金融機関によって異なります。一般的には、過去の収入実績を重視する傾向があり、見込み年収のみで審査を行うことは難しいとされています。
しかし、転職したばかりでまだ収入実績がない場合など、状況によっては、見込み年収を考慮してくれる可能性もあります。
ただし、その場合は、現在の職場の安定性や、将来的な収入の見通しなどを、客観的な資料で証明する必要があります。
今回のケースでは、過去の収入に変動があること、そして見込み年収がまだ確定していないことが、審査に影響した可能性が高いと考えられます。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

1. 審査に落ちた原因を明確にする:

みずほ銀行に、審査に落ちた具体的な理由を確認しましょう。住宅金融支援機構からの回答を詳しく知ることで、今後の対策を立てやすくなります。

2. 他の金融機関にも相談する:

他の金融機関にも、フラット35または他の住宅ローンの審査を申し込んでみましょう。複数の金融機関に相談することで、より自分に合った住宅ローンを見つけることができます。
特に、地方銀行や信用組合など、地域密着型の金融機関は、柔軟な対応をしてくれる場合があります。

3. 専門家への相談:

住宅ローンの専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に相談することも有効です。専門家は、個々の状況に合わせて、最適な住宅ローンの選び方や、審査に通るためのアドバイスをしてくれます。

4. 収入証明書類の準備:

再審査に向けて、現在の収入を証明できる書類(給与明細、源泉徴収票など)をしっかりと準備しておきましょう。また、会社の安定性を示す資料(会社の事業内容、業績など)も用意しておくと、審査に有利に働く可能性があります。

5. 状況の説明:

審査の際には、過去の収入の変動や、現在の収入状況について、正直に説明しましょう。
説明する際には、客観的な資料を用いて、根拠を示すことが重要です。
例えば、正社員になったこと、会社の安定性、将来的な収入の見通しなどを具体的に説明することで、審査担当者の理解を得やすくなります。

6. 組合のフラット35について:

工務店が加入している組合のフラット35では、見込み年収を考慮してくれる場合があるという情報ですが、これは事実である可能性があります。
組合によっては、独自の審査基準を設けている場合があり、個々の状況に合わせて柔軟な対応をしてくれることがあります。
ただし、すべての組合が同様の対応をしてくれるわけではありませんので、個別に確認が必要です。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、住宅ローンの専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に相談することをおすすめします。

  • 審査に落ちた理由がよくわからない場合: 専門家は、金融機関の審査基準や、住宅ローンの仕組みについて詳しい知識を持っています。
    審査に落ちた理由を客観的に分析し、今後の対策をアドバイスしてくれます。
  • 複数の金融機関の住宅ローンを比較検討したい場合: 専門家は、様々な住宅ローンの特徴や、金利、手数料などを比較検討し、個々の状況に合った最適な住宅ローンを提案してくれます。
  • 今後の資金計画について不安がある場合: 専門家は、住宅ローンの返済計画や、将来的な資金計画について、具体的なアドバイスをしてくれます。

専門家への相談は、住宅ローンに関する不安を解消し、安心して住宅購入を進めるために有効な手段です。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

  • フラット35Sの審査では、安定した収入が重要視される。
  • 見込み年収のみでの審査は難しいが、状況によっては考慮される可能性もある。
  • 審査に落ちた場合は、原因を明確にし、他の金融機関にも相談してみる。
  • 専門家への相談も、有効な手段となる。
  • 再審査に向けて、収入証明書類や、会社の安定性を示す資料を準備する。

今回のケースでは、来年の6月に再審査を受けることになりますが、それまでの間に、現在の収入状況を安定させ、審査に有利な材料を揃えることが重要です。
焦らず、一つ一つ対策を講じていきましょう。