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マンションの専有部分修繕:自由に行える?管理規約との関係を徹底解説!

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専有部分の修繕は、管理規約に関係なく自由にできるのか、それとも管理規約に従わなければならないのか、どちらが正しいのかが分かりません。民法や区分所有法ではどうなっているのかも知りたいです。
マンションは、専有部分と共有部分から構成されています。専有部分は、個々の区分所有者が自由に使える部屋やバルコニーなど(自分の部屋)です。一方、共有部分は、廊下、エレベーター、外壁など、区分所有者全員で共有する部分です。 区分所有法は、これらの部分の権利関係や管理方法を定めた法律です。
民法や区分所有法では、原則として、区分所有者は自分の専有部分を自由に使用・修繕することができます。これは所有権の原則に基づきます。しかし、この原則は絶対的なものではなく、管理規約によって制限される場合があります。管理規約は、マンションの円滑な運営のために、区分所有者全員で合意して定めたルールです。
質問にある「マンション標準管理規約17条」は、専有部分の修繕についても、事前に理事長の承認を得る必要があると定めている可能性があります。これは、修繕によって他の区分所有者への影響(例えば、騒音や外観の悪化)を防ぐため、また、マンション全体の統一感を保つための措置です。
管理規約に違反して修繕を行うと、他の区分所有者から苦情が寄せられたり、管理組合から是正を求められたりする可能性があります。場合によっては、損害賠償請求(修繕によって生じた損害の賠償)を請求されることもあります。
修繕工事を行う際には、事前に管理組合に届け出るのが一般的です。工事内容、期間、業者などを事前に報告することで、トラブルを未然に防ぐことができます。例えば、大規模な改修工事を行う場合は、事前に管理組合の総会で承認を得る必要がある場合もあります。
また、工事中に近隣住民に迷惑を掛けないよう、十分な配慮が必要です。騒音や振動、ゴミの処理など、細心の注意を払いましょう。
管理規約の解釈に迷う場合、あるいは管理組合との間でトラブルが発生した場合には、弁護士や不動産専門家(宅地建物取引士など)に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応を講じることができます。
専有部分の修繕は、原則自由ですが、管理規約によって制限される場合があります。そのため、修繕工事を行う前に、必ず管理規約を確認し、必要であれば管理組合に相談することが重要です。 管理組合との良好な関係を維持し、円滑なマンション運営に貢献しましょう。 自分の権利を主張することも大切ですが、周囲への配慮を忘れずに、丁寧な対応を心がけることが、快適なマンション生活を送る上で不可欠です。
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