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マンションの持分とは?区分所有法における「持分は専有部分の処分に従います」の解説

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「持分」とは一体何のことでしょうか?マンションの購入において、この「持分」がどのような意味を持つのか、具体的に知りたいです。また、専有部分との関係も教えてください。
マンションは、建物を複数の区画(専有部分)に分割して所有する「区分所有」という仕組みで成り立っています。 それぞれの区画の所有者は、自分の専有部分だけでなく、共用廊下やエレベーターなどの共有部分も所有します。しかし、共有部分は、各所有者が個別に自由に使うことはできません。そこで、各所有者が共有部分に対して持つ権利の割合が「持分」です。 これは、所有権の一部を、各専有部分の面積や価格などに基づいて按分(あんぶん)して割り当てたものです。 例えば、マンション全体の面積が100㎡で、あなたの専有部分が10㎡であれば、あなたの持分は10/100=10%となります。
建物区分所有法では、「持分は専有部分の処分に従います」と規定されています。これは、あなたの専有部分を売却したり、相続したりする際には、その専有部分に対応する持分も同時に移転することを意味します。 つまり、専有部分を売るなら、その持分も一緒に買い主に渡り、専有部分を相続するなら、その持分も一緒に相続されるということです。 あなたは、専有部分と持分を別々に売買したり、相続したりすることはできません。
この規定は、日本の建物区分所有法(民法の規定を含む)に明記されています。この法律は、区分所有における様々な権利義務を定めており、マンションの円滑な運営に不可欠なものです。 特に、共有部分の維持管理や修繕に関する規定は、所有者間のトラブルを防ぐ上で重要な役割を果たしています。
持分は、共有部分に対する権利の割合であり、専有部分そのものではありません。 専有部分は、あなたが自由に使える自分の部屋やスペースです。 持分は、共有部分の管理や運営に参加する権利を表すものであり、専有部分の所有権の一部を表現したものと考えてください。 この区別を理解しないと、マンションの管理や売買において誤解が生じる可能性があります。
マンションを売買する際には、専有部分だけでなく、その持分も同時に移転されることを念頭に置いておきましょう。 不動産会社は、売買契約書にこれらの事項が明確に記載されていることを確認する必要があります。 また、売買価格には、専有部分の価値だけでなく、持分による共有部分の価値も含まれていることを理解しておきましょう。
マンションの売買や相続など、複雑な問題に直面した場合は、不動産会社や弁護士、司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。 特に、共有部分の修繕積立金に関する問題や、隣人とのトラブルなど、法律的な知識が必要な場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
マンションの区分所有において、「持分」は共有部分に対する所有権の割合であり、専有部分の処分(売買や相続)に必ず従います。 この関係を理解することで、マンションの購入や売却、管理において、トラブルを回避し、円滑な運営に貢献できます。 専門家のアドバイスを有効に活用し、安心してマンションライフを送ることが大切です。
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