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マンション共同所有と滞納賃貸料:兄弟間のトラブル解決と法的対応

【背景】
* マンションの一室を兄弟で共同所有(1/2ずつ)しています。
* 第三者に賃貸し、賃貸料は兄に一括で支払われています。
* 過去には、経費差し引き後の賃貸料を年末に兄から受け取っていました。
* しかし、平成20年分の賃貸料が未だに支払われていません。
* 兄とは仲が悪く、連絡も取れません。

【悩み】
兄から平成20年分の賃貸料が支払われないままです。連絡も取れず、どうすればお金を受け取れるのか、弁護士や警察に相談すべきか迷っています。

民事訴訟で請求、弁護士への相談が有効です。

マンション共同所有と賃貸料の分配

まず、マンションの共同所有について理解しましょう。共同所有とは、複数の人が一つの不動産を所有する状態です(共有)。今回のケースでは、質問者さんと兄がそれぞれ1/2ずつ所有権を持っています。賃貸料も、所有割合に応じて分配されるのが原則です。そのため、賃貸料の半分は質問者さんの権利となります。

平成20年分賃貸料未払いの対応

兄から平成20年分の賃貸料が支払われていない状況は、民法上の債務不履行(契約に基づいてすべきことをしなかった状態)に該当します。質問者さんは、兄に対して賃貸料の支払いを請求する権利があります。

民事訴訟による解決

連絡が取れない状況では、話し合いで解決するのは困難です。そのため、民事訴訟(裁判)を起こして、賃貸料の支払いを求める必要があります。民事訴訟は、裁判所を通じて権利を主張し、相手方に強制的に履行させる手続きです。

関係する法律:民法

このケースでは、民法(特に債権関係に関する規定)が適用されます。民法は、私人間の権利義務関係を定めた法律で、契約の履行や損害賠償などを規定しています。賃貸借契約(賃貸契約)も民法の枠組みの中で成立します。

誤解されがちなポイント:刑事事件との関係

賃貸料の未払い自体は、基本的に民事上の問題です。刑事事件(犯罪)になるのは、例えば、詐欺罪(だまし取ったお金を返さないなど)や横領罪(預かったお金を勝手に使ってしまうなど)といった、故意に不正な行為があった場合です。今回のケースでは、兄に故意の悪意があったと断定できる証拠がない限り、刑事事件として扱うのは難しいでしょう。

実務的なアドバイス:弁護士への相談

弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、訴訟手続きの代理や、兄との交渉、証拠収集などを支援してくれます。また、請求できる賃貸料の金額や、訴訟にかかる費用なども的確にアドバイスしてくれます。弁護士費用はかかりますが、回収できる可能性が高まることを考えると、費用対効果は高いと言えます。

専門家に相談すべき場合

連絡が取れない、話し合いができない、相手が支払いを拒否するなど、自力での解決が困難な場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は法律の専門家なので、適切なアドバイスと手続きをサポートしてくれます。さらに、訴訟になった場合でも、弁護士が代理人として対応することで、精神的な負担を軽減できます。

まとめ:法的措置と専門家への相談が重要

共同所有物件からの賃貸料未払いは、民事訴訟によって解決できます。しかし、手続きは複雑なため、弁護士などの専門家への相談が不可欠です。早急に弁護士に相談し、適切な対応を検討しましょう。連絡が取れない状況でも、弁護士は様々な方法で相手方への対応を支援してくれます。 放置すると、時効(権利を行使できる期間)が到来する可能性もあるので、早めの行動が重要です。

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