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マンション共用部の汚れと掃除代請求:3万円の請求は妥当?法律と対応策を解説

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自分たちで泥汚れをある程度清掃したにも関わらず、3万円もの高額な掃除代を請求されたことに納得がいきません。管理費も毎月1万2千円支払っているのに、この請求は妥当なのでしょうか?法律的な観点から、どのように対応すれば良いのか悩んでいます。
マンションには、居住者個人が使用する「専有部分」(各戸の部屋)と、居住者全員が共有して使用する「共用部分」(廊下、エントランス、外壁など)があります。管理費は、この共用部分の維持管理費用として支払うものです。 共用部分の清掃や修繕は、管理組合(マンションの居住者で構成される組織)または管理会社が責任を負うのが一般的です。しかし、居住者の故意または過失によって著しい損害が生じた場合は、損害賠償責任を負う可能性があります。
3万円の請求が妥当かどうかは、汚れの程度、清掃にかかった時間、ポリッシャー使用の必要性などを総合的に判断する必要があります。 雑巾で拭き取った後も著しい汚れが残っていたという状況証拠があれば、オーナーの主張も理解できますが、3万円という金額は、ポリッシャーを使用したとしても、高額に感じられます。 請求額の根拠(清掃にかかった時間、業者への委託費用など)をオーナーに提示してもらうことが重要です。
今回のケースは、民法(日本の基本的な私法)上の「不法行為」(故意または過失によって他人に損害を与えた場合の責任)に該当する可能性があります。 泥汚れによってマンションの共用部分に損害を与えたことは事実ですが、その損害の程度と請求額の妥当性について、オーナーとの間で争いになる可能性があります。
管理費は、共用部分の一般的な清掃や維持管理費用であり、今回の特殊な清掃費用とは別です。管理費を支払っているからといって、共用部分に損害を与えても責任を免れるわけではありません。
まず、オーナーに請求額の根拠を明確に説明してもらうよう求めるべきです。清掃にかかった時間、使用した資材、業者への委託費用など、具体的な証拠を提示してもらうことが重要です。 写真や動画で汚れの程度を記録しておくと、交渉に有利に働きます。 エイブルには、オーナーとの間で公平な仲介を依頼しましょう。それでも解決しない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。
オーナーとの交渉が難航したり、請求額が高額で納得できない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は法律の専門家であり、適切なアドバイスと交渉、必要であれば訴訟手続きを支援してくれます。特に、請求額の妥当性について専門的な見解を得ることは重要です。
マンション共用部分の汚れによる掃除代請求は、汚れの程度、清掃費用、そして交渉の姿勢によって大きく変わります。 冷静に状況を把握し、証拠を確保しながら、オーナーと交渉を進めることが重要です。 交渉が難航する場合は、弁護士などの専門家の力を借りることを検討しましょう。 今回のケースでは、3万円という請求額の高額さと、エイブルの対応の曖昧さを鑑みると、弁護士への相談を検討するのも一つの方法でしょう。
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