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マンション管理組合総会:議決権行使書の正しい読み上げ方と注意点

【背景】
マンションの管理組合総会が近づいてきました。議決権行使書(組合員が事前に投票内容を記載した書類)の集計結果を読み上げる際に、正しい表現方法が分からず困っています。

【悩み】
議決権行使書の数を読み上げる際、「1号議案賛成10票反対2票」と票数で言うのか、「10名賛成、2名反対」と人数で言うのか、どちらが正しいのか迷っています。また、反対票が0票の場合でも、賛成と反対の両方を報告する必要があるのかどうか、教えていただきたいです。

票数と人数、両方報告が適切です。反対0票でも報告必須です。

回答と解説

マンション管理組合総会の議決権行使書とは?

マンションの管理組合総会では、重要な事項について組合員の意思決定を行います。 多くの場合、事前に議決権行使書を配布し、組合員は書面で賛成・反対を表明します。(**議決権**とは、総会で意思表示をする権利のことです)。この議決権行使書を集計し、総会で結果が報告されます。 この集計結果の報告方法が今回の質問のポイントです。

今回のケースへの直接的な回答:票数と人数、両方報告がベスト

議決権行使書の読み上げ方ですが、「1号議案 賛成10票(10名)反対2票(2名)」と、**票数と人数の両方**を報告するのが最も適切です。 票数と人数を両方示すことで、より正確で分かりやすい報告となります。 人数を併記することで、出席者以外にどれだけの組合員が意思表示をしたのかが明確になります。

関係する法律や制度:マンション管理規約

マンションの管理組合運営は、主にマンションの**区分所有法**(マンションを複数人で所有する際のルールを定めた法律)と、各マンションで定められた**管理規約**によって定められています。 議決権行使書の読み上げ方については、多くの場合、管理規約に具体的な記載はありません。しかし、総会は透明性を保つことが重要であり、上記のように票数と人数を両方報告することが、多くの組合で採用されている慣例となっています。

誤解されがちなポイント:票数と人数の違い

「票数」は、賛成票や反対票の数を単純に数えたものです。「人数」は、実際に投票を行った組合員の人数を表します。 1人の組合員が複数の議決権を持つケース(例えば、所有する区分所有の面積が大きい場合など)も考えられるため、票数と人数は必ずしも一致しません。 そのため、両方報告することで、誤解を防ぐことができます。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

議事録には、議案ごとに「賛成○票(○名)、反対△票(△名)、棄権□票(□名)」といった形で記録するのが一般的です。 反対票が0票の場合でも、「賛成10票(10名)、反対0票(0名)」と報告する必要があります。 これは、投票が行われた事実と、その結果を明確に記録するためです。 全ての議案について、賛成、反対、棄権の票数を明確に記録することで、総会の透明性を高めることができます。

専門家に相談すべき場合とその理由

管理規約に具体的な記載があり、それとは異なる方法で報告する場合や、総会運営に関して深刻な意見の相違が生じている場合は、弁護士やマンション管理士などの専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、法律や規約に基づいた適切な対応をアドバイスしてくれます。

まとめ:透明性と正確性を重視した報告を

マンション管理組合総会における議決権行使書の読み上げ方は、票数と人数の両方を報告することが、透明性と正確性の観点から最も適切です。反対票が0票であっても、必ず報告する必要があります。 これらの点を意識することで、円滑な総会運営に貢献できます。 不明な点があれば、管理組合の担当者や専門家に相談しましょう。

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