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マンション管理費の減額・免除は可能?放置された共用部の現状と管理組合との交渉

【背景】
* 賃料に見合う良いマンションに住んでいます。
* しかし、共用部の管理状態が悪く、放置されている状態です。
* 以前住んでいたマンションは管理が行き届いていました。

【悩み】
* 管理費を払っているのに、共用部の修繕・補修・清掃がされていないと感じています。
* 管理費の減額または免除は可能でしょうか?
* 管理費は、共用部分の清掃や修繕にも使われるものなのでしょうか?

管理費減額は難しいが、改善要求は可能。

マンション管理費の基礎知識

マンションの管理費は、居住者全員で負担する費用で、共用部分の維持管理に充てられます。共用部分とは、玄関ホール、廊下、エレベーター、駐車場、屋上、ゴミ置き場など、居住者全員が共有して使用する部分のことです。(区分所有法)で定められています。具体的には、清掃、修繕、設備の維持管理、管理員の給与などが含まれます。 管理費の額は、マンションの規模や設備、管理の内容によって異なります。

管理費減額・免除の可能性

残念ながら、管理状態が悪いからといって、一方的に管理費を減額または免除してもらうことは難しいです。管理組合(マンションの管理運営を行う組織)は、区分所有者(マンションの各部屋の所有者)によって構成されており、管理費の使途は、管理規約(マンションの管理運営に関するルール)に則って決められています。管理規約に、管理状態が悪い場合の管理費減額に関する規定がない限り、減額は認められません。

関係する法律・制度

マンションの管理に関する法律は、主に区分所有法です。この法律では、管理組合の運営や管理費の徴収方法などが規定されています。また、建物の構造や維持管理に関する規定もあり、管理組合は、建物の適切な維持管理を行う義務を負っています。

管理費の使途に関する誤解

管理費は、必ずしも共用部分の全てに予算が回るわけではありません。貯水槽や電源、下水関係などの維持管理に優先的に使われるケースも多く、外壁塗装や駐車場の修繕などは、大規模修繕工事として別途積立金(将来の大規模修繕費用を積み立てておく資金)から費用を充てるのが一般的です。そのため、管理費が少額であっても、必ずしも管理状態が悪いとは限りません。

実務的なアドバイスと具体例

管理費の減額は難しいですが、共用部の管理状態の改善を要求することは可能です。まずは、管理組合に現状を伝え、改善を求める必要があります。具体的には、管理組合の理事会(管理組合の運営を担う役員)に手紙やメールで現状の写真などを添付して状況を説明し、改善を求めることが有効です。改善が見られない場合は、管理組合の総会(区分所有者全員が集まる会議)で問題提起することもできます。

専門家に相談すべき場合

管理組合との交渉が難航したり、法律的な問題が発生したりする場合は、弁護士や不動産管理会社などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを与え、交渉をサポートしてくれます。

まとめ

管理状態が悪いからといって、管理費を減額してもらうのは難しいです。しかし、管理組合に改善を働きかけることは可能です。まずは、管理組合に現状を伝え、改善を求めることから始めましょう。改善が見られない場合は、専門家に相談することも検討してください。 管理組合との良好なコミュニケーションを図り、快適なマンション生活を送るために、積極的に問題提起していくことが重要です。

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