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マンション管理費・修繕積立金:エレベーター不使用で減額請求は可能?6階建て62戸のケースを徹底解説!

【背景】
6階建て62戸のマンションに住んで5年になりますが、ゴミ捨て場と駐輪場が同じ階にあるため、エレベーターを利用したことがありません。

【悩み】
エレベーターを全く使用していないので、マンションの管理費や修繕積立金の金額を減額できるのか知りたいです。使っていない分だけ支払うのはおかしいと感じています。

管理費・修繕積立金の減額請求は認められません。

回答と解説

テーマの基礎知識(定義や前提の説明)

マンションの管理費と修繕積立金は、マンションの維持管理に必要な費用です。管理費は、共用部分(廊下、階段、エレベーター、ゴミ捨て場など)の清掃や管理、管理員の給与などに充てられます。修繕積立金は、建物の老朽化に伴う修繕や大規模修繕に備えて積み立てられる費用です。(区分所有法に基づく)

これらの費用は、区分所有者(マンションの各住戸の所有者)が、所有する専有部分の面積に応じて負担する割合が、管理規約(マンションのルールブック)に定められています。 つまり、エレベーターを使用するか否かに関わらず、共用部分の維持管理に貢献する必要があるため、費用を負担する義務があります。

今回のケースへの直接的な回答

残念ながら、エレベーターを全く使用していないという理由で、管理費や修繕積立金を減額することはできません。 これらの費用は、個々の住戸の使用状況ではなく、マンション全体の維持管理に必要な費用として、区分所有者全員で負担するものです。

関係する法律や制度がある場合は明記

マンションの管理費・修繕積立金の徴収に関する規定は、区分所有法(民法の一部)に定められています。 この法律に基づき、管理規約で費用負担の割合などが定められています。 管理規約は、マンションの住民全員で合意したルールであり、個人の都合で変更することは通常できません。

誤解されがちなポイントの整理

多くの方が、管理費や修繕積立金は「使った分だけ払う」という誤解をしている場合があります。しかし、これは公共料金(水道光熱費など)とは大きく異なります。マンションの共用部分は、全員が共有して利用するものであり、その維持管理には全員の負担が不可欠です。エレベーターを使用しないからといって、共用部分の維持管理から免除されるわけではありません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

もし、管理費や修繕積立金の金額が高額だと感じている場合は、管理組合(マンションの管理運営を行う組織)に意見を述べることはできます。 管理組合の総会で、費用の削減案を提案したり、管理方法の見直しを検討したりすることも可能です。 ただし、個人の事情だけで費用を減額することは難しいでしょう。

専門家に相談すべき場合とその理由

管理費や修繕積立金に関する問題で、管理組合との間で意見の食い違いが生じた場合、弁護士や不動産管理士などの専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、法律や規約に基づいた適切なアドバイスをしてくれます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

マンションの管理費や修繕積立金は、個人の使用状況に関わらず、共用部分の維持管理に必要な費用です。 エレベーターを使用していないからといって、減額請求は認められません。 費用が高額だと感じる場合は、管理組合に意見を述べたり、専門家に相談したりすることを検討しましょう。 管理規約をよく理解し、マンションの維持管理に協力することが重要です。

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