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マンション購入と土地の持ち分:固定資産税の負担は?一戸建てと比較して解説

【背景】
マンションの購入を考えています。15階建てくらいのマンションで、専有面積は60㎡です。

【悩み】
マンションを購入した場合、土地の持ち分はどのように扱われるのか、具体的に知りたいです。特に、固定資産税の負担がどのくらいになるのかが気になっています。同じ広さの土地に住居を購入した場合と比較して、マンションの方が固定資産税が安くなるのでしょうか?

マンションの土地持分は共有、固定資産税は専有面積と土地持分に比例して課税されます。一戸建てより安いかは、立地や築年数などによります。

1. マンションと土地の所有形態:共有と区分所有

マンションは、建物の部分(専有部分)と土地の部分(共有部分)に分かれています。 あなたは、専有部分である自分の部屋を「区分所有」(自分の部屋だけを所有する権利)します。一方、土地は、マンションに住む全員で「共有」します(全員で所有する権利)。 これは、土地登記簿に「区分所有建物」として登録されます。 つまり、あなたは土地全体を所有しているのではなく、その一部を所有していることになります。 その割合は、マンション全体の面積に対するあなたの専有面積の割合で決まります。

2. マンションの固定資産税:専有部分と共有部分の合算

マンションの固定資産税は、専有部分と共有部分(土地)の両方に対して課税されます。 課税額は、それぞれの評価額に税率をかけたものになります。 共有部分の土地の評価額は、あなたの所有する土地の持分に応じて計算されます。 例えば、マンション全体の土地面積が1000㎡で、あなたの専有面積が60㎡の場合、あなたは土地の6%を所有していることになり、固定資産税もその割合で負担します。

3. 固定資産税の計算:具体的な計算式

固定資産税の計算は、以下のようになります。

* **専有部分の固定資産税**: 専有部分の評価額 × 固定資産税率
* **共有部分(土地)の固定資産税**: 共有部分の評価額 × あなたの土地持分 × 固定資産税率
* **合計固定資産税**: 専有部分の固定資産税 + 共有部分(土地)の固定資産税

固定資産税率は、市町村によって異なります。

4. 一戸建てとの比較:単純比較はできない

同じ広さの土地に住居を購入した場合とマンションを比較して、どちらの固定資産税が安いかは、一概に言えません。 なぜなら、固定資産税は、建物の構造、築年数、土地の場所(地価)、そして市町村の税率など、多くの要素に影響を受けるからです。 高級マンションであれば、一戸建てよりも固定資産税が高くなる可能性もありますし、逆に、築年数の古いマンションであれば、一戸建てよりも安くなる可能性もあります。

5. 誤解されがちなポイント:土地の持分と居住面積

マンションの土地の持分は、必ずしも居住面積と一致しません。 同じ専有面積でも、土地の持分は建物の構造や設計によって異なる場合があります。 そのため、専有面積だけで固定資産税を予測することはできません。

6. 実務的なアドバイス:固定資産税明細書の確認

マンションを購入する際には、売買契約前に、管理組合から固定資産税の明細書(過去の固定資産税の支払い状況が記載された書類)を入手し、年間の固定資産税の負担額を確認することをお勧めします。 また、不動産会社に相談して、税金に関する正確な情報を求めることも重要です。

7. まとめ:専門家への相談も検討を

マンションの固定資産税は、専有部分と土地の共有部分の両方に対して課税され、その負担額は様々な要因に影響されます。 一戸建てとの単純比較はできません。 購入前に、固定資産税の明細書を確認し、必要であれば税理士などの専門家に相談することをお勧めします。 不明な点があれば、不動産会社や管理会社に質問し、納得した上で購入を進めましょう。

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