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ヤフオクの詐欺出品に困っています…「ノークレームノーリターン」って本当に有効なの?

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「ノークレームノーリターン」でも、商品の状態が著しく異なる場合は、返品や返金を求めることが可能です。ヤフオクのルールと法律で守られています。
ヤフオクは、日本最大級のインターネットオークションサイトです。個人が出品者となり、不用品を販売したり、欲しいものを落札したりできます。手軽に利用できる一方、トラブルも少なくありません。
「ノークレームノーリターン」(NC/NR)とは、出品者が商品の状態について、落札者からのクレーム(苦情)や返品を受け付けないという条件です。中古品や現状渡しを前提とした商品によく見られます。しかし、この条件は万能ではなく、状況によっては無効になることもあります。
質問者様が経験されたように、商品説明と異なる商品が届いた場合、たとえ「ノークレームノーリターン」と記載されていても、返品や返金を求める権利があります。これは、民法(私法上のルールを定めた法律)の「契約不適合責任」という考え方に基づいています。
具体的には、以下の手順で対応を検討しましょう。
2020年4月に改正された民法では、商品の品質に関する責任が「契約不適合責任」として明確化されました。これは、売買契約において、引き渡された商品が契約内容に適合しない場合、買主(落札者)は売主(出品者)に対して、修補請求(修理)、代替物請求(交換)、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除などを求めることができるというものです。
つまり、商品説明と異なる商品が届いた場合、落札者は出品者に対して、商品の修理や交換、あるいは代金の減額などを求めることができます。出品者がこれらの要求に応じない場合は、契約を解除し、代金の返還を求めることも可能です。
「ノークレームノーリターン」という条件は、商品の状態を事前に確認できない中古品取引において、ある程度のリスクを落札者に負わせるものです。しかし、以下の場合は、この条件は無効となる可能性があります。
「ノークレームノーリターン」は、あくまでも「商品の状態について、ある程度のリスクを落札者に負わせる」ためのものであり、出品者が責任を完全に免れるものではありません。
ヤフオクでのトラブルを避けるためには、以下の点に注意しましょう。
具体例として、ある落札者がヤフオクで中古のカメラを落札したとします。商品説明には「動作確認済み、美品」と記載されていましたが、実際に届いたカメラは、シャッターが故障しており、写真も全く撮れない状態でした。落札者は、出品者に連絡し、状況を説明した上で、返品と返金を求めました。出品者は当初、「ノークレームノーリターン」を理由に拒否しましたが、落札者が証拠となる写真や、カメラの修理費用などを提示した結果、最終的に返品と返金に応じました。
以下のような場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士は、法律の専門家として、あなたの権利を守るために、様々なサポートをしてくれます。例えば、内容証明郵便の作成や、相手との交渉、訴訟手続きなど、状況に応じて適切な対応をしてくれます。
今回の質問の重要ポイントをまとめます。
ヤフオクでの取引は、便利で楽しいものですが、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。今回の解説を参考に、安全な取引を心がけましょう。
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