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一戸建て購入検討中!30m先に鉄塔…電磁波の影響は?安全に暮らせる?徹底解説

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鉄塔から出る電波の人体への影響が心配です。科学的な根拠に基づいて、この物件の購入はやめた方がいいのか、それとも大丈夫なのか判断に迷っています。安全に暮らせるか不安です。
近年、電磁波(電磁界)への関心が高まっています。特に、高圧送電線や携帯電話基地局、そして今回のケースのような鉄塔からの電磁波は、人体への影響が心配される要因の一つです。しかし、心配する前に、まずは電磁波について正しく理解することが大切です。
電磁波は、周波数(1秒間に繰り返される波の数)によって大きく種類が分かれます。周波数の低い電磁波(極低周波電磁界:ELF-EMF)は、送電線や鉄塔から発生します。一方、周波数の高い電磁波(高周波電磁界:RF-EMF)は、携帯電話や無線LANなどから発生します。それぞれの電磁波の人体への影響は、周波数によって異なり、科学的な研究も進められています。
極低周波電磁界については、国際がん研究機関(IARC)は「可能性のある発がん性物質」に分類していますが、これは明確な因果関係を示しているわけではありません。つまり、電磁波とがんの発生に直接的な関連があるとは断定できないということです。高周波電磁界については、過剰な曝露(ばくろ)が健康に影響を与える可能性が指摘されていますが、現在の基準値内であれば、大きなリスクはないとされています。
質問にある物件から30メートル離れた場所にある鉄塔からの電磁波の影響は、鉄塔の種類(送電線鉄塔か、通信鉄塔かなど)や、電磁波の強さ、そして居住する時間などによって大きく変わってきます。一概に「危険だ」とか「安全だ」と断言することはできません。
日本では、電磁波に関する法律や規制がいくつか存在します。例えば、「電波法」は、電波の利用に関するルールを定めており、電波の発射強度などを規制しています。また、環境省は、電磁界に関する指針を公表しており、人体への影響に関する情報を提供しています。これらの法律や指針は、電磁波による健康被害を防ぐためのものです。
電磁波に関する情報の中には、科学的な根拠が乏しいものや、誇張されたものも存在します。例えば、「電磁波過敏症」という症状がありますが、その原因や症状については、科学的な解明が進んでいません。電磁波に対する不安を煽る情報に惑わされず、客観的な情報に基づいて判断することが重要です。
鉄塔からの電磁波の影響を心配する場合は、以下のことを検討してみましょう。
電磁波の影響について不安がある場合、専門家への相談が不可欠です。専門家は、測定器を用いて正確な電磁波強度を測定し、客観的なデータに基づいて安全性を判断できます。また、法律や規制に関する正しい知識も持っているため、安心して相談できます。
鉄塔からの電磁波の影響は、距離や種類、電磁波の強さなどによって異なり、一概に判断できません。不安がある場合は、専門機関に相談し、正確な情報を基に判断することが重要です。安全な住まい選びのためには、専門家のアドバイスを仰ぐことを強くお勧めします。
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