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上下水道受益者負担金と空き家、相続後の固定資産税はどうなる?

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【悩み】
受益者負担金は原則支払い義務が生じます。固定資産税は相続人に納税義務が移行し、手続きが必要です。
まず、今回のテーマである「受益者負担金」と「固定資産税」について、基本的な知識を確認しましょう。
受益者負担金とは、上下水道などの公共インフラが整備された際に、その恩恵を受ける人(受益者)が、その整備費用の一部を負担するものです。(地方自治体によって異なりますが、多くの場合、土地に水道管が引かれたことなどによって、その土地の価値が上がることに着目して課税されます。)
受益者は、原則としてその土地の所有者とされています。つまり、土地の名義人が負担金を支払う義務を負うことになります。ただし、実際にその土地に住んでいなくても、土地の所有者であれば支払いの対象となるのが一般的です。
一方、固定資産税は、土地や家屋などの固定資産を持っている人が、その固定資産の価値に応じて支払う税金です。毎年1月1日時点での固定資産の所有者に対して課税されます。固定資産税も、原則として土地の所有者が納税義務者となります。
今回のケースでは、土地の所有者は祖父、居住者は父、そして父の死後、空き家になったという状況です。この状況を踏まえて、それぞれの税金について詳しく見ていきましょう。
今回のケースでは、まず受益者負担金についてです。土地の所有者は祖父ですが、すでに亡くなっている父が住んでいた場合でも、受益者負担金の支払義務は、原則として土地の所有者である祖父に発生します。祖父が既に亡くなっている場合は、相続人(今回の場合は五分の一の相続権を持つ方々)に支払義務が引き継がれる可能性があります。
次に、固定資産税についてです。父が固定資産税を支払っていたとのことですが、これは父がその土地に住んでいたからという理由だけではありません。固定資産税は、1月1日時点の所有者に対して課税されるため、父が支払っていたのは、単に固定資産税の納税通知書が父宛に届いていたという可能性もあります。父が亡くなったことで、固定資産税の納税義務は相続人に引き継がれます。相続人は、相続割合に応じて固定資産税を支払う義務を負います。
今回のケースで関係する主な法律は、民法(相続)と地方税法です。以下に、関連する制度について解説します。
相続:人が亡くなった場合、その人の財産(土地、家屋、預貯金など)は、相続人に引き継がれます。相続人は、法律で定められた順位(法定相続人)に従って決定されます。今回のケースでは、父が亡くなり、相続割合が五分の一ということなので、相続人が複数いることが推測されます。
相続放棄:相続人は、相続を承認するか、放棄するかを選択できます。相続放棄を選択した場合、その相続人は相続人ではなくなります。ただし、相続放棄をすると、その相続人は一切の相続財産を受け取ることができなくなるため、慎重な判断が必要です。
固定資産税の納税義務者の変更:固定資産税は、1月1日時点の所有者に対して課税されますが、相続が発生した場合は、相続人が納税義務を引き継ぎます。相続人は、固定資産税の納税通知書を受け取るために、市区町村の税務課に「相続人代表者」を届け出る必要があります。
受益者負担金の取り扱い:受益者負担金は、固定資産税とは異なり、相続財産として扱われるわけではありません。しかし、未払いの受益者負担金がある場合、相続人がその支払義務を負う可能性があります。具体的な取り扱いは、地方自治体によって異なるため、確認が必要です。
今回のケースで、誤解されやすいポイントを整理しましょう。
受益者負担金は誰が払うの?:受益者負担金は、原則として土地の所有者が支払います。土地の所有者が亡くなった場合は、相続人が支払義務を引き継ぐ可能性があります。
固定資産税は誰が払うの?:固定資産税は、1月1日時点の土地の所有者が支払います。相続が発生した場合は、相続人が納税義務を引き継ぎます。
空き家になったら税金はどうなるの?:空き家になったからといって、固定資産税がなくなるわけではありません。むしろ、適切な管理を怠ると、特定空き家に指定され、固定資産税が最大6倍になる可能性があります。
相続放棄したら税金は払わなくていいの?:相続放棄した場合、原則として固定資産税の納税義務はなくなります。ただし、未払いの受益者負担金がある場合は、注意が必要です。
今回のケースで、実際にどのような手続きが必要になるのか、具体的に見ていきましょう。
1. 相続の手続き:まず、相続の手続きを行う必要があります。遺言書の有無を確認し、遺産分割協議を行い、相続人全員で遺産の分け方を決定します。土地の名義変更(相続登記)も必要です。
2. 固定資産税の手続き:市区町村の税務課に、相続人代表者を届け出る必要があります。これにより、固定資産税の納税通知書が相続人代表者に送付されるようになります。未払いの固定資産税がある場合は、相続人が相続割合に応じて支払うことになります。
3. 受益者負担金の確認:未払いの受益者負担金があるかどうかを確認し、もしあれば、地方自治体に問い合わせて、支払方法などを確認します。相続人が支払義務を負う可能性があるため、注意が必要です。
4. 空き家の管理:空き家になった場合、適切な管理を行う必要があります。定期的な換気、清掃、草刈りなどを行い、建物の劣化を防ぎましょう。管理を怠ると、特定空き家に指定され、固定資産税が高くなる可能性があります。
具体例:
例えば、祖父名義の土地を相続し、相続人が複数いる場合、遺産分割協議で、その土地を誰が相続するかを決定します。もし、相続人の一人がその土地を相続することになった場合、その相続人が固定資産税を支払うことになります。また、未払いの受益者負担金があれば、その相続人が支払義務を負うことになります。
今回のケースでは、専門家に相談することで、よりスムーズに手続きを進めることができます。以下のような場合は、専門家への相談を検討しましょう。
相続手続きが複雑な場合:相続人が多数いる、遺産分割協議がまとまらない、相続放棄を検討しているなど、相続手続きが複雑な場合は、相続に詳しい弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。専門家は、相続手続きの代行や、法的アドバイスを提供してくれます。
税金に関する疑問がある場合:固定資産税や相続税など、税金に関する疑問がある場合は、税理士に相談することをおすすめします。専門家は、税金の計算や節税対策など、税務に関するアドバイスを提供してくれます。
空き家の管理に困っている場合:空き家の管理に困っている場合は、不動産会社や空き家管理業者に相談することをおすすめします。専門家は、空き家の管理や、売却に関するアドバイスを提供してくれます。
今回のケースの重要ポイントをまとめます。
今回のケースでは、相続、税金、空き家管理など、様々な問題が絡み合っています。それぞれの問題に対して、適切な対応を行うことが重要です。わからないことや不安なことがあれば、専門家に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。
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