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不動産共同出資、出資法違反にならない範囲とは?クリエイター支援も解説

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不動産を複数人で所有し、その収益を分配する行為は、多くの場合、投資という形で行われます。しかし、この投資の募集方法によっては、法律に違反してしまう可能性があります。特に注意が必要なのが、出資法と金融商品取引法です。
出資法(正式名称:出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律)は、出資という形で資金を集める行為を規制する法律です。この法律は、不特定多数の人からお金を集め、それを運用して利益を出すことを目的とする場合に、非常に重要な役割を果たします。出資法に違反すると、刑事罰の対象となることもあります。
一方、金融商品取引法(金商法)は、投資家を保護するために、金融商品の販売や取引を規制する法律です。不動産投資の場合、出資の形態によっては、金商法の規制対象となる「有価証券」(ゆうかしょうけん)とみなされることがあります。有価証券に該当する場合、金融商品取引業者の登録が必要になるなど、様々な規制を受けることになります。
今回のケースでは、複数の人がお金を出し合い、不動産賃貸事業から得られる収益を分配するという形態ですので、出資法と金商法の両方の観点から、その適法性を検討する必要があります。
今回のケースで、出資法に違反するかどうかは、資金の集め方や、出資者への説明内容、そして事業のスキーム(仕組み)によって大きく変わってきます。
具体的には、以下の点が重要になります。
もし、これらの点を無視して出資を募ってしまうと、出資法違反や、場合によっては金商法違反として、刑事罰や行政処分の対象となる可能性があります。したがって、出資を募る前には、必ず専門家である弁護士に相談し、法的リスクを評価してもらうことが重要です。
今回のケースで特に関係する法律は、先述の通り、出資法と金融商品取引法です。それぞれの法律について、もう少し詳しく見ていきましょう。
出資法
出資法は、預金や貯金以外の形で、不特定多数の人からお金を集める行為を規制しています。具体的には、以下の行為が禁止されています。
不動産投資の場合、出資法に違反する可能性のある行為としては、以下のようなものが考えられます。
出資法に違反した場合、刑事罰として、懲役刑や罰金刑が科せられる可能性があります。
金融商品取引法
金融商品取引法は、投資家を保護するために、金融商品の販売や取引を規制しています。不動産投資の場合、出資の形態によっては、金商法の規制対象となる「有価証券」とみなされることがあります。有価証券に該当する場合、金融商品取引業者の登録が必要になるなど、様々な規制を受けることになります。
具体的には、以下のものが有価証券に該当する可能性があります。
金商法に違反した場合、刑事罰や行政処分の対象となる可能性があります。また、投資家からの損害賠償請求を受ける可能性もあります。
不動産投資における出資に関して、よくある誤解を整理しておきましょう。
これらの誤解を解消し、正しい知識を持つことが、不動産投資における法的リスクを回避するために重要です。
不動産投資で出資を募る際の、実務的なアドバイスと具体例を紹介します。
1. 弁護士への相談
まず最初に行うべきことは、弁護士への相談です。不動産投資に関する法的知識を持つ弁護士に相談し、事業のスキームや募集方法について、法的リスクを評価してもらいましょう。弁護士は、出資法や金商法に違反しないように、適切なアドバイスをしてくれます。
2. 契約書の作成
出資者との間で、契約書を作成します。契約書には、以下の内容を明確に記載する必要があります。
契約書は、法的にも有効なものを作成する必要がありますので、弁護士に作成を依頼することをお勧めします。
3. 適切な情報開示
出資者に対して、事業に関する情報を、正確かつ詳細に開示する必要があります。具体的には、以下の情報を開示します。
情報開示は、投資家保護の観点から非常に重要です。虚偽の説明や、不確かな情報の提供は、法律違反となる可能性があります。
4. 不動産特定共同事業法
不動産特定共同事業法(ふどうさんとくていきょうどうじぎょうほう)は、小口の不動産投資を促進するための法律です。この法律に基づいて事業を行うことで、金商法の規制を一部回避できる可能性があります。ただし、不動産特定共同事業を行うためには、都道府県知事または国土交通大臣の許可が必要となります。
5. 若手クリエイターやアーティストへの出資
若手クリエイターやアーティストへの出資は、資金調達の手段として有効な場合があります。ただし、出資の形態によっては、出資法や金商法の規制を受ける可能性があります。例えば、クリエイターの作品制作費用を出資でまかない、その作品の売上から利益を分配するような場合は、集団投資スキームとみなされる可能性があります。
クリエイターへの出資を行う場合も、弁護士に相談し、法的リスクを評価してもらうことが重要です。また、契約書を作成し、出資者とクリエイターの間で、権利関係や利益分配について、明確に合意しておく必要があります。
具体例:
例えば、完成済みの賃貸物件を複数人で所有する場合、各出資者の持分割合を明確にし、賃料収入をその割合に応じて分配する。この場合、契約書で詳細を定め、リスクを十分に説明すれば、出資法や金商法の規制を回避できる可能性があります。ただし、出資者が不特定多数である場合や、高利回りを謳う場合は、より厳格な規制が適用される可能性があります。
不動産投資における出資は、法律的な専門知識が必要となる分野です。以下の場合は、必ず専門家である弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談することで、法的リスクを回避し、安心して不動産投資を行うことができます。また、弁護士は、トラブルが発生した場合の対応についても、的確なアドバイスをしてくれます。
今回の質問に対する重要なポイントをまとめます。
不動産投資は、魅力的な投資対象ですが、法的リスクを理解し、適切に対処することが不可欠です。専門家である弁護士に相談し、法的リスクを回避しながら、安全な不動産投資を行いましょう。
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