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不動産共同所有と仮差し押さえ:友人の債務で私の持ち分はどうなる?

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おすすめ3社をチェック【背景】
* 友人と共同で不動産を購入(2分の1ずつ名義)。
* 友人と会社との間で金銭トラブルが発生し、友人が蒸発。
* 友人の持ち分が会社によって仮差し押さえされた。
* ローンの残額は1000万円(2000万円の半分を返済済み)。
* 私は連帯債務者となっている。
【悩み】
友人の持ち分を自分のものにする方法を知りたい。司法書士、行政書士への相談を検討しているが、専門外かどうか、他に良い方法がないか知りたい。
まず、不動産の共同所有(共有)について理解しましょう。共同所有とは、複数の所有者が1つの不動産を共有する状態です。今回のケースでは、質問者さんと友人で不動産を2分の1ずつ所有しています。
仮差し押さえとは、債権者(会社)が債務者(友人)の財産(この場合は不動産の2分の1の持分)を、裁判所の許可を得て一時的に差し押さえる手続きです。これは、債務者が債務を履行しない場合に備え、債権者の権利を確保するための措置です。仮差し押さえは、所有権を移転するものではありません。
友人の持ち分を完全に取得するには、裁判所を通じて「共有物分割」の手続きを行う必要があります。共有物分割とは、共有不動産を分割したり、一方の共有者が他の共有者から自分の持分を買取ったりする手続きです。
具体的には、裁判所に共有物分割の訴えを提起します。裁判所は、状況を判断し、分割の方法(不動産を物理的に分割するか、一方の共有者が他方の持分を買収するかなど)を決定します。この際、友人の債権者(会社)も訴訟に参加することになります。
共有物分割に関する法律は、主に民法(特に民法第257条以下)に規定されています。民法は、日本の基本的な私法(個人の権利関係に関する法律)です。
司法書士と行政書士は、どちらも法律に関する専門家ですが、業務範囲が異なります。司法書士は、主に不動産登記や裁判に関する手続きを行います。行政書士は、許認可申請など、行政手続きに関する業務を行います。
今回の共有物分割は、裁判手続きが中心となるため、司法書士に相談するのが適切です。行政書士も一部の書類作成などで協力できる可能性はありますが、主要な手続きは司法書士の専門分野です。
持ち金が少ないとのことですが、弁護士への相談も検討することをお勧めします。弁護士は、裁判手続き全般をサポートし、より有利な条件で共有物分割を進めるための戦略を立ててくれます。司法書士に比べて費用は高くなる可能性がありますが、長期的な視点で見れば、弁護士に依頼することで、より良い結果を得られる可能性があります。
不動産に関するトラブルは複雑な場合があります。特に、今回のケースのように仮差し押さえや共有物分割が絡む場合は、専門家のアドバイスを受けることが不可欠です。自分で解決しようとせず、早急に専門家(司法書士、弁護士)に相談しましょう。
友人の持ち分を自分のものにするには、裁判による共有物分割が有効な手段です。司法書士、場合によっては弁護士に相談し、適切な手続きを進めてください。早めの対応が、より良い結果につながります。費用面が心配な場合は、弁護士会や司法書士会などに相談し、費用を抑える方法を検討することも可能です。 専門家の適切なアドバイスを得ながら、問題解決を目指しましょう。
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