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不動産登記における抵当権移転と抵当権譲渡の違い:初心者向け解説

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抵当権の移転と譲渡の違いを分かりやすく説明してほしいです。特に、抵当権譲渡がどのような状況で発生し、どのような登記手続きが行われるのかを知りたいです。また、なぜ他の権利の譲渡とは異なる表現を使うのか、その理由も知りたいです。
抵当権とは、債務者が債権者(お金を貸してくれた人)に対して債務を履行しなかった場合に、担保(抵当権が設定された不動産)を売却して債権を弁済(支払)してもらう権利のことです(担保物権の一種)。 他の債権者よりも先に弁済を受けられる優先権(優先弁済)が認められています。 例えば、AさんがBさんからお金を借りて、その担保として自分の土地に抵当権を設定した場合、AさんがBさんにお金を返せなくなると、Bさんはその土地を売却して借金を回収できます。
抵当権移転は、抵当権そのものの「所有者」が変わることを意味します。 例えば、AさんがBさんに土地を売却し、その土地に設定されていた抵当権も同時にBさんに移転します。この場合、抵当権の目的(担保になっている不動産)は変わりませんが、抵当権の権利者がAさんからBさんに変わるのです。
一方、抵当権譲渡は、抵当権を別の債権者へ「譲り渡す」行為です。 AさんがBさんからお金を借りて、土地に抵当権を設定していたとします。AさんがCさんからもお金を借り、Bさんへの債権をCさんに譲渡した場合、抵当権も同時にCさんに譲渡されます。 この場合、抵当権の目的(担保になっている不動産)と抵当権の対象となる債権(AさんがBさんに負っている借金)は変わりませんが、抵当権の権利者がBさんからCさんに変わります。 重要なのは、抵当権の譲渡は、担保となる債権の譲渡とセットで行われる点です。債権がなければ、抵当権も存在しなくなります。
抵当権の移転や譲渡は、不動産登記法に基づいて行われます。 登記によって、その権利の移転や譲渡が公示され、第三者に対してもその事実が有効に主張できるようになります。 登記がされていない場合、権利の移転や譲渡は有効に主張できない可能性があります。
抵当権譲渡では、譲渡後の抵当権者の優先順位や債権額が変化する点に注意が必要です。 先ほどの例で、Bさん(元の抵当権者)の債権額が100万円、Cさん(譲受人)の債権額が50万円だったとします。 抵当権譲渡後、Cさんは優先的に50万円を弁済され、残りの50万円はBさんが優先的に弁済を受けることになります。 つまり、抵当権譲渡は、優先弁済順位の変更と債権額の分割を伴う可能性があるのです。
抵当権の移転や譲渡を行う際には、必ず不動産登記手続きを行う必要があります。 登記手続きは、専門の司法書士に依頼するのが一般的です。 手続きを誤ると、権利関係に混乱が生じたり、権利を主張できなくなったりする可能性があります。
抵当権の移転や譲渡に関する手続きが複雑な場合、または、複数の抵当権が設定されている場合などは、司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを未然に防ぎ、安全に手続きを進めることができます。
抵当権移転は抵当権の「所有者」変更、抵当権譲渡は担保債権の譲渡に伴う抵当権の移転です。 どちらも不動産登記法に基づいて登記手続きが必要であり、優先順位や債権額に影響を与える可能性があります。 複雑なケースでは、専門家の助言を受けることが重要です。 特に、抵当権譲渡は債権の譲渡と一体であるため、債権関係をしっかりと理解した上で手続きを進める必要があります。
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