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不動産登記:共同抵当権の元本確定請求、複数不動産への対応とは?司法書士を目指すあなたへ

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2つの不動産に設定された共同抵当権について、元本確定請求(債権額を確定する手続き)をする場合、そのうちの1つの不動産に対してだけ請求すれば良いのか、それとも各不動産に対して個別に請求しなければならないのかが分かりません。もし1つに対してだけ請求した場合、他の不動産にも元本確定登記を申請できるのかどうか、不安です。
まず、共同抵当権とは、複数の不動産をまとめて一つの債権の担保にする制度です(民法373条)。複数の不動産を担保にすることで、債権者(お金を貸した人)は、債務者(お金を借りた人)が債務を履行しない場合、いずれかの不動産を差し押さえて売却し、債権を回収することができます。
元本確定請求とは、債権額を確定するための手続きです。抵当権を設定した際に、債権額が明確でない場合(例えば、借入額が変動するような場合)に行われます。元本確定請求を行うことで、債権額が確定し、登記簿にその額が記載されます。これは、将来、不動産を売却したり、抵当権を抹消したりする際に重要になります。
質問のケースでは、2つの不動産に設定された共同抵当権について、元本確定請求を行う場合、どちらか一方の不動産に対して請求すれば十分です。 他の不動産に対しても、個別に請求する必要はありません。一つの不動産で元本確定請求が完了すれば、その確定した債権額が、他の不動産にも適用されます。
この手続きは、不動産登記法(特に、第150条、第151条)に基づいています。 不動産登記法は、不動産に関する権利関係を公示し、保護するための法律です。
誤解されやすいのは、「複数の不動産があるから、それぞれに請求しなければならない」という点です。 共同抵当権は、複数の不動産を一つの債権の担保として捉えるため、元本確定請求も、いずれか一つの不動産に対して行うことで、全ての不動産に効力が及ぶのです。
例えば、AさんとBさんの2つの土地に共同抵当権が設定されているとします。債権額が不明確なため、元本確定請求を行う必要がありました。この場合、Aさんの土地に対して元本確定請求を行い、登記簿に債権額を記載すれば、Bさんの土地に対しても、その債権額が適用されます。改めてBさんの土地について元本確定請求を行う必要はありません。
不動産登記は複雑な手続きであり、誤った手続きを行うと、権利関係に影響が出る可能性があります。 特に、複雑な抵当権設定や、複数の債権者が存在する場合などは、司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、状況を正確に判断し、適切な手続きをアドバイスしてくれます。
共同抵当権の元本確定請求は、複数の不動産に設定されている場合でも、いずれか一つの不動産に対して行うことで、全ての不動産に効力が及ぶことを理解することが重要です。 ただし、複雑なケースでは、専門家のアドバイスを受けることが安全です。 司法書士の勉強をされているとのことですので、この知識を活かして、将来多くの人の役に立つ活躍を期待しております。
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