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不動産質権って何?動産質権との違いをわかりやすく解説!

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質権(しちけん)とは、お金を借りる際の担保(たんぽ)の種類の一つです。担保とは、もしお金を返せなくなった場合に、貸した側(債権者)が、お金を借りた側(債務者)の代わりに、その担保を売ってお金を回収できる権利のことです。
質権には、大きく分けて「動産質権」と「不動産質権」の2種類があります。動産質権は、例えば、バッグや貴金属などの動産(動かすことができる財産)を担保にするものです。一方、不動産質権は、土地や建物などの不動産を担保にします。
質権を設定する目的は、お金を貸す側(金融機関など)が、万が一お金が返済されなかった場合に、担保にしたものを売却して、貸したお金を回収できるようにするためです。質権は、債権者にとって、債務者がお金をきちんと返済するよう促す効果もあります。
不動産質権とは、不動産を担保としてお金を借りる際に設定される権利です。例えば、あなたが金融機関からお金を借りる際に、自分の土地や建物を担保として提供する場合、金融機関はあなたの不動産に対して不動産質権を設定します。もしあなたが返済できなくなった場合、金融機関は裁判所の許可を得て、その不動産を競売(けいばい:売却すること)にかけて、貸したお金を回収することができます。
不動産質権は、動産質権と異なり、担保として提供された不動産を債務者が使い続けることができます。動産質権の場合、担保となる品物は債権者に預ける必要がありますが、不動産質権では、債務者は不動産を使いながらお金を借りることができます。
不動産質権に関する法律は、主に民法に定められています。民法は、私的な権利や義務に関する基本的なルールを定めた法律です。不動産質権に関するルールも、この民法の中に含まれています。
不動産質権を設定する際には、不動産登記(ふどうさんとうき)という手続きが必要になります。不動産登記とは、土地や建物の所有者や権利関係を記録する公的な制度です。不動産質権を設定すると、その事実が登記簿(とうきぼ)に記録され、誰でもその情報を確認できるようになります。これにより、第三者(第三者:当事者以外の関係者)に対しても、不動産質権の存在を主張できるようになります(対抗力)。
不動産担保に関する権利として、不動産質権の他に「抵当権(ていとうけん)」があります。どちらも不動産を担保にする権利ですが、いくつかの重要な違いがあります。
・担保としての優先順位:
一般的に、抵当権は不動産質権よりも優先順位が高くなります。つまり、もし同じ不動産に抵当権と不動産質権が設定されていた場合、お金を回収できる優先順位は、抵当権者の方が高くなります。
・債務者の利用:
不動産質権の場合、債務者(お金を借りた人)は、原則として担保にした不動産を使用したり、そこから利益を得たりすることができません。一方、抵当権の場合、債務者は担保にした不動産を使い続けることができます。
・設定の目的:
不動産質権は、主に債権者が不動産を占有することを目的とします。一方、抵当権は、債務者が不動産を使いながら、債権者が万が一の際に優先的に弁済を受けることを目的とします。
これらの違いから、不動産質権は、抵当権に比べて利用されるケースは少ないです。
不動産質権は、一般的に、以下のような場面で利用されることがあります。
・債権者が不動産を確実に確保したい場合:
例えば、債権者が、債務者の所有する不動産を確実に担保として確保したい場合、不動産質権を設定することがあります。この場合、債権者は、万が一債務者が返済できなくなった場合に、不動産を占有し、そこから利益を得たり、売却して債権を回収したりすることができます。
・特殊な取引:
不動産質権は、一般的な金融取引よりも、より特殊な状況で利用されることがあります。例えば、不動産関連の事業を行う際に、特定の条件を満たす場合に、不動産質権が設定されることがあります。
・債務者の信用度が低い場合:
債務者の信用度が低い場合、債権者は、より確実な担保を求めて、不動産質権を選択することがあります。これは、債務者が返済できなくなった場合に、債権者が不動産を確実に確保し、債権を回収するためです。
ただし、不動産質権は、抵当権に比べて利用されるケースが少ないため、一般的な金融取引では、あまり見かけることはありません。
不動産質権に関する問題は、専門的な知識が必要となる場合があります。以下のような場合は、専門家である弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
・不動産質権の設定を検討している場合:
不動産質権の設定は、複雑な手続きが必要となる場合があります。専門家は、必要な書類の作成や、登記手続きを代行してくれます。また、法的リスクについてもアドバイスをしてくれます。
・不動産質権に関するトラブルが発生した場合:
不動産質権に関するトラブルが発生した場合、専門家は、あなたの権利を守るために、法的なアドバイスやサポートをしてくれます。例えば、債務者が返済を滞った場合、専門家は、不動産を競売にかけるための手続きをサポートしてくれます。
・不動産質権に関する疑問がある場合:
不動産質権について、わからないことや疑問がある場合は、専門家に相談することで、正確な情報を得ることができます。専門家は、あなたの状況に合わせて、わかりやすく説明してくれます。
専門家への相談は、あなたの権利を守り、問題を解決するための有効な手段です。迷ったら、専門家に相談するようにしましょう。
今回の記事では、不動産質権について解説しました。以下に、重要なポイントをまとめます。
・不動産質権とは、不動産を担保としてお金を借りる際に設定される権利です。
・不動産質権は、動産質権と異なり、債務者は担保にした不動産を使い続けることができます。
・不動産質権は、民法に基づいており、設定には不動産登記が必要です。
・不動産質権は、抵当権よりも優先順位が低く、利用されるケースは少ないです。
・不動産質権に関する問題は、専門家である弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
不動産質権は、複雑な権利ですが、その仕組みを理解することで、不動産に関する知識を深めることができます。今回の記事が、あなたの理解の一助となれば幸いです。
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