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両親が全財産を長男夫婦に遺贈、国際結婚の私に財産分与は可能?

【背景】

  • 両親が、全財産を長男夫婦に譲るという遺言を書く予定です。
  • 長男夫婦は両親と同居しておらず、遠方に住んでいます。
  • 長男夫婦は両親の面倒を見ていないようです。
  • 質問者は国際結婚をしており、それが両親の不満の原因になっている可能性があります。

【悩み】

  • もし両親が全財産を長男夫婦に譲った場合、質問者は財産を一切受け取れないのでしょうか?
  • 国際結婚が原因で財産を受け取れない場合、何か対策はありますか?
遺言の内容次第で、遺留分(相続人が最低限受け取れる財産)の請求ができる可能性があります。弁護士への相談も検討しましょう。

相続と遺言の基本を理解する

相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(土地、建物、預貯金など)を、法律で定められた人(相続人)が引き継ぐことです。遺言は、故人の意思を尊重し、財産の分配方法を事前に指示できる重要な手段です。遺言がない場合、相続は法律(民法)で定められたルールに従って行われます。これが法定相続です。

今回のケースでは、ご両親が「全財産を長男夫婦に譲る」という遺言を書く予定とのこと。これは、ご両親の意思表示であり、遺言の有効性にはいくつかの条件があります。例えば、遺言は法律で定められた形式(自筆証書遺言、公正証書遺言など)に従って作成する必要があります。形式に不備があると、遺言が無効になる可能性もあります。

今回のケースへの直接的な回答

ご両親が遺言で全財産を長男夫婦に譲ったとしても、あなたが全く財産を受け取れないとは限りません。それは、「遺留分」という制度があるからです。遺留分とは、一定の相続人(兄弟姉妹を除く)に保障された、最低限の遺産取得分です。

今回のケースでは、あなたはご両親の子供であるため、遺留分を主張する権利があります。遺留分を侵害する遺言(例えば、あなたに全く財産を渡さない遺言)があった場合、あなたは長男夫婦に対して、遺留分を請求することができます。これを「遺留分侵害額請求」といいます。

関係する法律や制度

今回のケースで重要となる法律は、主に民法です。特に、以下の条文が関係します。

  • 民法第882条(相続開始の原因): 相続は、死亡によって開始します。
  • 民法第886条(相続人の範囲): 相続人は、被相続人の配偶者、子、直系尊属(父母や祖父母など)、兄弟姉妹です。
  • 民法第1028条(遺留分の権利者): 兄弟姉妹以外の相続人には、遺留分が認められます。
  • 民法第1042条(遺留分侵害額請求権): 遺留分を侵害された相続人は、侵害した相手に対して、遺留分に相当する金銭を請求できます。

遺留分は、相続財産の総額によって計算されます。配偶者や子の場合、遺留分は相続財産の2分の1です。遺言の内容によっては、遺留分を請求することで、ある程度の財産を受け取れる可能性があります。

誤解されがちなポイント

よくある誤解として、「遺言があれば、どんなに不公平な内容でも全て有効」というものがあります。しかし、遺言の内容が遺留分を侵害している場合、その部分は無効になる可能性があります。遺言は故人の意思を尊重するものですが、同時に、相続人の権利も保護する必要があるのです。

また、「遺言があれば、絶対に財産を受け取れない」というのも誤解です。遺留分という制度があるため、遺言の内容にかかわらず、一定の割合で財産を受け取れる可能性があります。

さらに、「国際結婚をしていると、相続で不利になる」という誤解もあります。国際結婚自体が相続に直接的な影響を与えることはありません。ただし、相続に関する手続きや、相続財産が海外にある場合など、複雑な問題が生じる可能性はあります。

実務的なアドバイスと具体例

今回のケースで、あなたが取るべき具体的な行動は以下の通りです。

  • 遺言の確認: まず、ご両親が遺言を作成したかどうか、どのような内容なのかを確認する必要があります。遺言がある場合は、その内容を詳細に確認しましょう。遺言の有無や内容は、ご両親に直接確認するか、弁護士に相談して調べることもできます。
  • 相続財産の調査: 相続財産がどれくらいあるのかを把握することも重要です。預貯金、不動産、株式など、すべての財産をリストアップしましょう。
  • 遺留分侵害額請求の検討: 遺言の内容があなたの遺留分を侵害している場合、長男夫婦に対して遺留分侵害額請求を行うことを検討しましょう。この請求には、弁護士への相談が不可欠です。
  • 弁護士への相談: 遺言の内容が複雑で、ご自身で判断することが難しい場合は、必ず弁護士に相談しましょう。弁護士は、遺言の内容を分析し、あなたの権利を守るための適切なアドバイスをしてくれます。

具体例:

例えば、ご両親の相続財産が1億円で、あなたと長男の2人が相続人の場合を考えます。遺留分は相続財産の2分の1なので、遺留分は5000万円となります。もし、遺言で長男が1億円すべてを相続することになっていた場合、あなたは長男に対して2500万円(5000万円の遺留分の半分)を請求できます。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、必ず専門家(弁護士)に相談しましょう。

  • 遺言の内容が複雑で理解できない場合: 遺言の解釈には専門的な知識が必要です。
  • 遺留分を侵害されている可能性がある場合: 遺留分侵害額請求の手続きは複雑であり、専門家のサポートが不可欠です。
  • 相続人同士で争いになりそうな場合: 感情的な対立がある場合、弁護士が間に入り、円満な解決を目指すことができます。
  • 相続財産が海外にある場合: 海外の財産に関する相続は、複雑な手続きが必要となる場合があります。

弁護士に相談することで、あなたの権利を最大限に守り、適切な解決策を見つけることができます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

今回のケースでは、以下の点が重要です。

  • ご両親が遺言で全財産を長男夫婦に譲ったとしても、あなたには遺留分を請求する権利がある可能性があります。
  • 遺留分とは、一定の相続人に保障された、最低限の遺産取得分です。
  • 遺言の内容が遺留分を侵害している場合、長男夫婦に対して遺留分侵害額請求を行うことができます。
  • 遺言の内容が複雑で、ご自身で判断することが難しい場合は、必ず弁護士に相談しましょう。
  • 国際結婚が、相続に直接的な影響を与えるわけではありません。

ご自身の権利を守るために、まずは遺言の内容を確認し、専門家である弁護士に相談することをお勧めします。

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