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中古マンションの立体駐車場:使用していないのに修繕費を負担するのはおかしい?駐車場確保率と修繕費負担の謎を徹底解説!

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駐車場を使用していないのに、修繕積立金から立体駐車場の維持費を負担するのはおかしいのではないかと疑問に思っています。また、空いている駐車場を隠して、新たに駐車場を借りるように誘導しているように感じます。無料や格安で駐車場を使っている人と、同じように修繕費を負担するのは妥当なのでしょうか?
マンションは、複数の部屋(区分)に分かれており、それぞれの部屋が個別の所有者(区分所有者)によって所有されています。 マンションの共用部分(廊下、階段、エレベーター、そしてこのケースでは立体駐車場など)は、全ての区分所有者で共有し、維持管理する必要があります。その維持管理費用を賄うのが「修繕積立金」です。修繕積立金は、区分所有者全員が、マンションの規模や築年数などを考慮した上で、管理規約(マンションの運営ルール)に基づいて毎月積み立てます。
質問者様は、立体駐車場を使用していないにも関わらず、修繕積立金を通じて立体駐車場の維持費を負担していることに疑問を感じています。結論から言うと、管理規約に特別な規定がない限り、使用の有無に関わらず、修繕積立金への負担は区分所有者全員に公平に義務付けられるのが一般的です。立体駐車場は、マンションの共有部分であり、その維持管理は全ての区分所有者の責任です。
マンションの管理に関する法律は、区分所有法(民法の一部)に規定されています。この法律では、共用部分の維持管理について、区分所有者の共有責任が明確に定められています。管理規約は、この法律に基づいて作成され、マンションの運営方法を具体的に定めています。修繕積立金の徴収方法や、共用部分の維持管理に関する事項も、管理規約に詳細に記載されています。
よくある誤解として、「自分が使っていないから負担すべきではない」という考えがあります。しかし、共用部分の維持管理は、マンション全体の価値を維持するため、そして安全・快適な居住環境を確保するために不可欠です。駐車場を使用しているかどうかに関わらず、マンション全体の維持管理に貢献する義務があると考えてください。
管理組合(マンションの管理運営を行う組織)に、立体駐車場の空き状況や料金体系、修繕積立金の使途について、明確な説明を求めることが重要です。管理規約を精査し、駐車場の利用に関する規定や、修繕積立金の使途に関する規定を確認しましょう。また、管理組合の総会に出席し、疑問点を直接質問することも有効です。もし、不透明な点や不当な点があれば、管理組合に改善を求めることができます。
管理組合との交渉がうまくいかない場合、または管理規約に違法性や不当な点があると思われる場合は、弁護士や不動産管理の専門家への相談を検討しましょう。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスをくれます。特に、管理組合が故意に駐車場の空き状況を隠しているなど、不正行為が疑われる場合は、専門家の介入が必要となる可能性があります。
マンションの共有部分である立体駐車場の維持費は、使用の有無に関わらず、区分所有者全員が修繕積立金を通じて負担するのが一般的です。管理規約を確認し、管理組合に疑問点を解消するよう働きかけることが重要です。不透明な点や不当な点がある場合は、専門家への相談も検討しましょう。 公平な負担と透明性の確保が、円滑なマンション運営の鍵となります。
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