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中古マンション共有部分の照明故障!管理会社への効果的な対応策と法的根拠

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マンションの共有部分である廊下の照明が頻繁に消えてしまい、不便を感じています。管理会社に修理を依頼しましたが、改善されず、このまま我慢するしかないのか、他にどのような対応策があるのか悩んでいます。管理費を支払っている以上、適切な対応をしてほしいと考えています。
マンションの共有部分(廊下、階段など)の維持管理は、区分所有者(マンションの各住戸の所有者)全員の責任です。 区分所有法(民法の特別法)では、管理組合(マンションの管理を運営する組織)が、共有部分の維持保全を行う義務を負っています。 管理組合は、管理規約(マンションの管理運営に関するルール)に基づき、管理会社に管理業務を委託することが一般的です。 今回のケースでは、管理会社が管理組合を代理して、共有部分の照明の修理対応を行うことになります。
管理会社に、照明の不具合について再度連絡し、状況を詳しく説明することが重要です。 単に「電気がつかない」と伝えるだけでなく、「いつ頃から不具合が発生したか」「どのような状況で消灯するか(時間帯、頻度など)」「電球交換後も改善されないこと」「隣室が空き家であるため、特に暗くて困っていること」などを具体的に伝えましょう。 そして、本体の故障や配線の接触不良など、原因究明と適切な修理を強く求める必要があります。
区分所有法第24条では、管理組合は共有部分の維持保全を行う義務を負っています。 管理会社は、管理組合を代理してこの義務を果たす役割を担います。 管理費は、共有部分の維持管理費用の一部として徴収されているため、照明の修理は管理費から支出されるべきです。 もし、管理会社が適切な対応をしない場合は、管理組合に直接連絡し、問題解決を働きかけることができます。
「管理費を払っているから、何でも直してもらえる」という誤解は避けましょう。 管理費は、共有部分の維持管理に充てられる費用ですが、全ての修理を無償で請け負うことを保証するものではありません。 しかし、共有部分の適切な機能を維持するために必要な修理は、管理組合の責任で行われるべきです。 今回の照明の不具合は、共有部分の機能不全に該当するため、修理は当然行われるべきです。
管理会社への連絡は、電話だけでなく、メールや書面で記録を残すことが重要です。 具体的な日時、担当者名、内容を記録しておきましょう。 もし、再度の連絡後も改善が見られない場合は、管理組合に直接連絡し、状況を説明し、修理を依頼しましょう。 必要であれば、管理規約を確認し、共有部分の修繕に関する規定を確認することも有効です。 また、写真や動画で照明の不具合を記録しておくと、管理会社への説明に役立ちます。
管理会社や管理組合との交渉が難航したり、法的な問題に発展する可能性がある場合は、弁護士や不動産管理士(不動産に関する専門知識を持つ国家資格者)に相談することをお勧めします。 専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、必要であれば法的措置を支援してくれます。
中古マンションの共有部分の照明不具合は、管理組合(管理会社)の責任で修繕されるべきです。 管理会社に状況を詳しく説明し、適切な修理を強く求めることが重要です。 改善が見られない場合は、管理組合に直接連絡し、必要であれば専門家に相談しましょう。 記録を残すこと、具体的な状況を伝えることが、問題解決への近道となります。 区分所有法を理解し、自身の権利を主張することも大切です。
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