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中古マンション購入後の表札問題:仲介手数料減額と慰謝料請求の可能性

【背景】
* 中古マンションを購入しました。
* 売主が契約前に玄関横の壁(専有使用権のある共有部分)に表札を貼付し、転居しました。
* 仲介業者には事前に物件の最終確認を依頼していましたが、引越し途中の状態しか確認できず、引渡し手続きが優先されました。
* 引渡し後に表札の存在を知り、売主は取り外そうとしましたが、壁の塗装が剥がれてしまった状態です。
* 仲介業者には手数料の減額を要求していますが、6万円の減額しか提案されていません。

【悩み】
* 仲介業者の対応に納得できません。最終確認を怠ったことで、手数料の減額をもっと請求できるのか知りたいです。
* 売主の行為は契約違反にあたるのでしょうか?慰謝料を請求できるのか、その金額はどのくらいになるのか知りたいです。
* 仲介業者と売主の対応に腹が立っています。どうすれば良いでしょうか?

仲介手数料減額と慰謝料請求の可能性あり

テーマの基礎知識:不動産売買契約と仲介業者の役割

不動産売買契約とは、売主が所有する不動産を買い主に売買する契約です。この契約には、物件の瑕疵(かし)(欠陥)に関する重要な告知義務があります。仲介業者は、売買契約を成立させるための仲介を行い、売主と買主双方の利益を守る役割を担います。仲介業者は、物件状況の正確な情報を提供し、契約締結まで適切な対応をする義務があります。

今回のケースへの直接的な回答:手数料減額と慰謝料請求の可能性

今回のケースでは、売主の行為により、買主である質問者さんは、物件の現状と異なる状態での引渡しを受けました。これは、売主の告知義務違反の可能性があり、仲介業者も物件状況の確認を怠った可能性があります。そのため、仲介手数料の減額請求と、売主への慰謝料請求の可能性があります。

関係する法律や制度:民法と宅地建物取引業法

このケースには、民法(特に売買契約に関する規定)と宅地建物取引業法が関係します。民法は、売買契約における瑕疵担保責任(売買物件に欠陥があった場合の責任)を規定しています。宅地建物取引業法は、仲介業者の業務内容や責任を定めており、物件情報の正確な提供や説明義務を課しています。

誤解されがちなポイントの整理:専有使用権と共有部分

質問者さんは、表札が貼られた壁について「専有使用権のある共有部分」と述べています。専有使用権とは、共有部分であっても、個人が自由に使用できる権利のことです。しかし、共有部分に私物を設置する際は、管理規約や区分所有法に従う必要があります。今回のケースでは、表札の設置自体が規約違反の可能性があり、それが問題となっています。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:交渉と証拠の確保

まずは、仲介業者と売主に対して、損害賠償請求を検討することを伝えましょう。既に謝罪文は入手済みとのことですが、メールでのやり取りなども証拠として保管しておきましょう。交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士に依頼することで、より適切な金額での示談交渉や裁判手続きを進めることができます。慰謝料の金額は、損害の程度(壁の修繕費用、精神的苦痛など)によって異なってきます。

専門家に相談すべき場合とその理由:弁護士への相談

交渉が難航したり、慰謝料の金額で折り合えない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、法律の専門家として、適切なアドバイスと法的措置を講じることができます。特に、宅地建物取引業法違反の疑いがある場合、弁護士の介入は有効です。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースでは、売主の告知義務違反と仲介業者の確認不足が問題となっています。仲介手数料の減額請求と売主への慰謝料請求は可能です。しかし、交渉が難航する可能性も考慮し、弁護士への相談も検討しましょう。証拠をしっかり確保し、冷静に交渉を進めることが重要です。 交渉の際には、損害額を具体的に算出し、根拠を示すことが重要になります。 壁の修繕費用はもちろん、精神的な苦痛についても考慮しましょう。

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