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中古マンション購入後2日目、排水管からの水漏れ!責任はどこに?管理組合?不動産屋?

【背景】
* 中古マンションを購入し、2日目の深夜に階下から水漏れを指摘されました。
* キッチン、トイレ、洗面所、お風呂を使用しましたが、ごく普通の使用でした。
* 洗濯機はまだ使用していません。
* 水漏れは屋内の排水管の劣化が原因と推測しています。
* 仲介不動産会社である積○不動産は、「排水管は共用物なので管理組合に言ってください」と回答しました。
* 管理組合の規約には、排水管の維持管理は管理組合の業務と記載されています。
* 管理組合は休業中で連絡が取れません。

【悩み】
* 水漏れによる責任はどこにあるのか?
* 階下への補償は誰がすべきなのか?
* 積○不動産の対応は適切なのか?
* 水道が使えず不便な状況への補償は受けられるのか?

管理組合が責任を負う可能性が高いです。

テーマの基礎知識:マンションの共有部分と専有部分

マンションには「共有部分」と「専有部分」があります。 簡単に言うと、共有部分はマンションに住む全員で共有する部分専有部分は個々の住戸の持ち主だけが使える部分です。

例えば、共有部分には、エントランス、廊下、外壁、そして排水管などが含まれます。一方、専有部分は、各戸の部屋、キッチン、浴室、トイレなどです。 今回のケースでは、排水管が共有部分であることが問題の核心となります。

今回のケースへの直接的な回答:管理組合の責任が大きい

質問者様は、排水管の老朽化による水漏れで困っておられますが、排水管はマンションの共有部分であるため、その維持管理責任は原則として管理組合にあります。 管理組合は、定期的な点検や修繕を行う義務を負っています。

関係する法律や制度:区分所有法

この問題には、区分所有法(マンションなどの集合住宅における所有権の共有に関する法律)が関係します。この法律では、共有部分の維持管理について、管理組合の役割が明確に規定されています。管理組合は、適切な維持管理を行い、共有部分の損傷を防ぐ責任を負います。

誤解されがちなポイント:不動産会社の責任

不動産会社は、物件の瑕疵(かし:欠陥)について、契約時に告知する義務があります。しかし、築年数の経ったマンションの場合、全ての瑕疵を事前に発見することは困難です。 今回のケースのように、目視では発見できない排水管の劣化は、不動産会社が責任を負うのは難しいでしょう。ただし、明らかな瑕疵を隠蔽(いんぺい:隠して伝えることをしないこと)していた場合は、責任を問われる可能性があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:管理組合への連絡と証拠の確保

まずは、管理組合に連絡を取り、状況を説明し、修理を依頼しましょう。その際、水漏れの状況を写真や動画で記録しておくことが重要です。 これは、後々の補償請求に役立ちます。また、階下への被害状況についても記録しておきましょう。

専門家に相談すべき場合とその理由:弁護士や不動産鑑定士

管理組合との交渉が難航したり、補償問題で揉めた場合は、弁護士や不動産鑑定士に相談することをお勧めします。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを与え、交渉をサポートしてくれます。特に、高額な補償請求が発生する可能性がある場合は、専門家の力を借りるべきでしょう。

まとめ:共有部分の維持管理は管理組合の責任

今回のケースでは、排水管の水漏れはマンションの共有部分であるため、その責任は主に管理組合にあります。 不動産会社は、明らかな瑕疵を隠蔽していなければ、責任は限定的です。 水漏れが発生した際には、速やかに管理組合に連絡を取り、状況を記録し、必要に応じて専門家に相談しましょう。 今後のトラブルを避けるためにも、マンションの共有部分の維持管理について、管理規約をよく理解しておくことが重要です。

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