- Q&A
中古マンション購入:インターネット接続の説明ミスと契約解除の可能性|重要事項説明と契約締結後の対応

共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
契約前に不動産会社から「全ての部屋(3LDK)で有線インターネット接続が可能」と説明を受けましたが、実際は電話線ジャックのみでLAN接続は不可能でした。不動産会社は謝罪し、工事費用を負担すると言っていますが、業者がなかなか見つからず、工事自体も難しい状況です。契約解除の可能性や、ローン契約の遅延による違約金発生の可能性について不安です。
不動産取引では、売買契約を締結する前に「重要事項説明」を受けることが法律で義務付けられています(宅地建物取引業法)。この説明では、物件に関する重要な事項(建物の構造、権利関係、瑕疵(かし)など)が説明されます。口頭での説明は重要事項説明書に記載されていないと、法的効力がない場合が多いです。
契約書に記載されていない事項は、たとえ口頭で説明されていても、契約内容とはみなされにくい傾向があります。今回のケースでは、インターネット接続環境に関する記述が契約書にないことがポイントです。
契約前に不動産会社がインターネット接続について誤った説明をしたことは事実ですが、それが契約書に明記されていないため、契約解除は難しい可能性が高いです。契約解除を主張するには、説明ミスが契約内容に重大な影響を与え、契約を継続することが著しく困難であることを証明する必要があります。
今回のケースでは、インターネット接続環境は重要事項ではありますが、必ずしも契約の必須条件とは言えません。すでに引越し準備も進んでいることから、契約解除による損失(二重費用など)も考慮する必要があります。
今回のケースは、宅地建物取引業法が関係します。この法律は、不動産取引における消費者の保護を目的としており、重要事項説明の義務や、契約書への記載事項などを定めています。
口頭説明は、契約書に記載されていない限り、法的効力は弱いです。重要事項説明は、書面で行われ、その内容が契約書に反映されることが原則です。口頭での説明はあくまで参考情報と考えるべきです。
現状では、不動産会社が工事費用を負担する意思を示しているため、まずは工事可能な業者を探すことに注力しましょう。複数の業者に相談し、竣工図書がない場合の対応策(配管確認のための最小限の壁解体など)を検討してもらうことが重要です。
もし、工事自体が不可能であると判断された場合、インターネット接続環境の代替策(Wi-Fiルーターの設置など)を不動産会社と交渉し、その費用を負担してもらうことを検討しましょう。
契約解除を強く主張したい場合、または不動産会社との交渉が難航する場合は、弁護士や不動産鑑定士に相談することをお勧めします。専門家は、法律的な観点から適切なアドバイスを行い、交渉をサポートしてくれます。
今回のケースでは、口頭説明のみの事項に問題が生じました。不動産取引では、重要な事項は必ず契約書に明記させることが大切です。契約前に疑問点があれば、何度でも質問し、納得いくまで確認しましょう。また、契約書の内容を十分に理解した上で、署名・捺印を行うようにしましょう。 契約書は、あなたを守るための重要な書類です。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック