中古戸建て購入!亡くなった前所有者の太陽光発電システムの設置業者を特定する方法
先日、中古で戸建を購入しました。太陽光発電パネルが付いた戸建てなのですが、電力会社へ新たに売電契約をした際に経済産業省へ名義変更の申請を行うように話がありました。しかしながら、以前の所有者は既に亡くなってしまっており、購入時に不動産会社からもらった資料にも太陽光発電に関する資料が一切なく、完全に行き詰ってしまっております。変更に必要な設置業者名、ログインID、メールアドレス等何も分からない状態です。何か調べる手立てはないでしょうか?調べたい内容は、太陽光発電システムの当時の設置業者・販売業者のいずれかです。建物の設備には・太陽光パネル(メーカー不明)・パワーコンディショナー(三洋製)・蓄電池と蓄電池用コントローラー(京セラ製)以上の設備が入っております。また、以下の方法で確認を試みましたが大きな手がかりは得られませんでした。・ハウスメーカーへ問い合わせ ⇒建物が完成した後に持ち主自身でどこかの業者へ依頼したようなので関与していないとの回答・パワーコンディショナーのメーカー(三洋)へ製造番号で代理店等調べられないか問い合わせ ⇒保証登録している場合は確認可能だが、電話番号がないと回答不可と言われ、当時の電話番号が分からないため断念。・蓄電池メーカーへ問い合わせ(京セラ) ⇒当時の設置業者が判明したものの、太陽光パネルはその業者で設置しておらず、別の業者で設置・販売したとの回答。経済産業省への登録・申請等も代行していないとのことで断念。よろしくお願いします。
設置業者特定のため、登記簿、近隣住民への聞き込み、行政への問い合わせを検討。
1.太陽光発電システムの基礎知識
太陽光発電システムは、太陽光パネルで発電した電力をパワーコンディショナー(PC:直流電力を交流電力に変換する機器)で家庭用電力に変換し、家庭で利用したり、余剰電力を電力会社に売電するシステムです。売電するには、経済産業省に登録された事業者を通じて、電力会社と売電契約を結び、FIT(固定価格買取制度)を利用することが一般的です。 システムの設置には、専門業者による設置工事と、経済産業省への登録手続きが必要です。
2.今回のケースへの直接的な回答
残念ながら、前所有者が亡くなられているため、直接的な情報入手は困難です。しかし、以下の方法で設置業者を特定できる可能性があります。
3.関係する法律や制度
今回のケースでは、FIT法(再生可能エネルギーの普及促進に関する法律)が関係します。この法律に基づき、太陽光発電システムの設置者は経済産業省に登録する必要があります。この登録情報から、設置業者を特定できる可能性があります。ただし、個人情報保護の観点から、情報開示には制限がある可能性があります。
4.誤解されがちなポイントの整理
パワーコンディショナーや蓄電池のメーカーは、必ずしも太陽光パネルの設置業者と一致しません。複数の業者が関わっているケースが一般的です。また、不動産会社は、必ずしも太陽光発電システムに関する情報を保有しているとは限りません。
5.実務的なアドバイスや具体例の紹介
以下の方法を試みてください。
- 登記簿の調査: 不動産登記簿には、過去の所有者や工事に関する情報が記録されている可能性があります。法務局で登記簿謄本を取得し、詳細を確認しましょう。
- 近隣住民への聞き込み: 近隣住民に、太陽光発電システムの設置状況や業者について尋ねてみましょう。意外な情報が得られる可能性があります。
- 市町村役場への問い合わせ: 建築確認申請などの際に、太陽光発電システムの設置業者の情報が提出されている可能性があります。市町村役場へ問い合わせてみましょう。
- 電力会社への問い合わせ: 売電契約に関する情報から、設置業者に関する手がかりが得られる可能性があります。電力会社に詳細を尋ねてみましょう。
6.専門家に相談すべき場合とその理由
もし、上記の手段で設置業者を特定できない場合は、弁護士や不動産専門家、あるいは太陽光発電システムの専門業者に相談することをお勧めします。専門家は、法律的な知識や専門的な見地から、適切なアドバイスやサポートを提供してくれるでしょう。
7.まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)
前所有者が亡くなっている場合でも、諦めずに様々な方法を試みることで、太陽光発電システムの設置業者を特定できる可能性があります。登記簿調査、近隣住民への聞き込み、行政への問い合わせなどを活用し、必要に応じて専門家の力を借りましょう。 経済産業省への名義変更手続きは、売電を継続するために非常に重要です。早急に解決に向けて動いてください。