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事実婚と相続・年金:同棲9年目の不安と法的保護の現実

【背景】
彼氏と9年間同棲しています。結婚は考えていませんが、将来のこと、特に相続や年金について不安を感じています。

【悩み】
このまま籍を入れないで暮らしていった場合、彼氏から相続や年金を受け取ることができるのかどうか知りたいです。もし受け取れないのであれば、受け取れるようにするにはどうすればいいのか、具体的な方法を知りたいです。

事実婚では相続や年金は原則受け取れません。遺言や契約が必要です。

事実婚と法律上の婚姻:決定的な違い

まず、法律上「婚姻」とは、戸籍法に基づいて届け出を行うことで成立する制度です。一方、「事実婚」とは、婚姻届を提出せずに、夫婦と同様の生活を営む状態を指します。法律上は認められていないため、婚姻と比べて法的保護が大きく異なります。

事実婚における相続と年金の受取:原則として権利なし

事実婚の場合、相続(被相続人(亡くなった人)の財産を相続人が受け継ぐこと)については、法律上の配偶者とみなされないため、相続権がありません。 遺言書で財産を相続させる指定がされていない限り、彼氏の財産を受け継ぐことはできません。

年金についても同様です。遺族年金(被保険者が亡くなった場合、その遺族に支給される年金)を受け取るには、法律上の配偶者である必要があります。事実婚のパートナーは、遺族年金の受給資格がありません。

民法上の準委任契約や遺言による対策

では、事実婚でも相続や年金を受け取る方法はないのでしょうか? 完全に不可能というわけではありません。

一つは、民法上の準委任契約(委任契約の一種で、報酬を得ずに業務を委託・受託すること)を締結する方法です。これは、将来に備えて財産の管理や相続に関する合意を文書に残すことで、ある程度の法的根拠を確保できます。ただし、法的拘束力は限定的です。

もう一つは、彼氏に遺言書を作成してもらうことです。遺言書があれば、彼氏が亡くなった際に、自分の財産をあなたに相続させることができます。ただし、遺言書の内容によっては、相続税(相続によって財産を取得した際に課税される税金)が発生する可能性があります。

事実婚の法的保護の弱さ:誤解しやすい点

事実婚は、法律上の婚姻と比べて法的保護が弱いことを理解することが重要です。長年連れ添っているからといって、自動的に相続権や年金受給権が認められるわけではないのです。 「事実婚=法律上の婚姻とほぼ同じ」という誤解は非常に危険です。

具体的な対策:弁護士や専門家への相談が不可欠

事実婚における相続や年金の問題は、非常に複雑で、専門的な知識が必要です。準委任契約や遺言書の作成には、弁護士や司法書士などの専門家のアドバイスを受けることが必須です。 自分たちだけで解決しようとせず、専門家の力を借りることが、将来のトラブルを防ぐために重要です。

具体的には、弁護士に相談し、あなたの状況に合わせた適切な契約書や遺言書の作成を依頼しましょう。 専門家であれば、相続税対策なども含めて、総合的なアドバイスを受けることができます。

専門家への相談が必要なケース:将来の不安解消のために

相続や年金に関する具体的な計画を立てたい、または将来起こりうるトラブルを未然に防ぎたいと考えている場合、専門家への相談は必須です。 特に、高額な財産を相続する可能性がある場合や、複雑な家族関係がある場合は、専門家のアドバイスなしに判断するのは非常に危険です。

まとめ:事実婚の法的リスクと専門家への相談の重要性

事実婚は、法律上の婚姻とは異なる法的保護しか受けられません。相続や年金に関して、権利を確保するためには、遺言書の作成や準委任契約の締結など、法的措置を講じる必要があります。 これらの手続きは複雑なため、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。 将来の不安を解消し、安心して暮らすためにも、専門家の力を借りることが大切です。

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