亡き母を支えたあなたへ。疎遠の父への連絡方法と気持ちの整理

【背景】
・4月に母が亡くなりました。
・母は離婚後、母子家庭で、近場に頼れる家族はいませんでした。
・質問者は生前から母を一人で支えてきました。
・母の友人が、20年会っていない父親に母の死を伝え、香典を預かってきました。
・父親からは連絡がなく、養育費も支払われたことはありません。

【悩み】
母の友人が父親に母の死を伝えたこと、そして「お父さん」と呼ばれたことにモヤモヤしています。父親とは他人同然だと感じています。香典を受け取ってしまったため、お礼の連絡をしたいと思っていますが、どのように連絡すれば良いか分かりません。また、父親と話をしたくありません。

簡潔なメールで感謝を伝えましょう。

疎遠の父親への連絡：気持ちの整理と適切な対応

#### 疎遠な父親との関係性と、現在の状況の整理

まず、あなたの気持ちは十分に理解できます。20年間も連絡を取らず、養育費も支払われなかった父親に対して、「お父さん」と呼ばれることに抵抗を感じるのも当然です。長年、一人で母を支えてきたあなたの苦労と、突然の母の死による悲しみ、そして母の友人の行動への戸惑い…複雑な感情が渦巻いていることでしょう。大切なのは、あなたの気持ちに正直になることです。父親との関係を無理に修復する必要はありません。

#### 香典のお礼：簡潔なショートメールで十分です

香典を受け取ってしまった以上、お礼の連絡をするのは礼儀として必要でしょう。しかし、長文のメールや電話で話す必要はありません。簡潔なショートメールで十分です。例えば、以下のようなメールを考えてみてください。

>○○様
>
>この度は、母〇〇のことでご心配をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
>香典、ありがとうございました。
>
>〇〇（あなたの名前）

このメールでは、感情的な言葉や、今後の関係性について触れることは避けています。あなたの気持ちに負担をかけずに、最低限の礼儀を尽くすことを優先しましょう。

#### 法律的な側面：相続や遺産分割について

父親があなたの生活に何らかの影響を与える可能性は、相続（※相続とは、被相続人が死亡したことにより、相続人がその財産を承継すること）の問題です。母が遺言を残していたかどうか、また、遺産分割（※遺産分割とは、相続人が相続財産をどのように分けるかを決める手続き）の手続きが必要かどうかを弁護士などに相談することをお勧めします。特に、父親が相続人である可能性がある場合、早めの対応が重要です。

#### 誤解されがちなポイント：親子の義務と責任

親には子の養育義務（※親は子供を養育する義務があります。民法756条）がありますが、それは必ずしも経済的な援助に限ったものではありません。また、子供にも親への扶養義務（※子供は親を扶養する義務があります。民法877条）がありますが、それは状況によって大きく変わってきます。今回のケースでは、父親は長年養育義務を果たしてこなかったため、あなたに扶養義務はほとんどありません。

#### 実務的なアドバイス：感情に流されないこと

父親からの連絡を期待したり、過去の出来事を蒸し返したりしないようにしましょう。あなたの心の平穏を第一に考え、必要以上のコミュニケーションは避けるべきです。もし、父親から連絡があったとしても、あなたのペースで対応すれば大丈夫です。

#### 専門家に相談すべき場合：相続や法的問題

相続に関する手続きや、父親との関係性について悩んだ場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、法的リスクを回避し、安心して手続きを進めることができます。

#### まとめ：あなたの気持ちが一番大切です

今回のケースでは、あなたの気持ちに正直になることが一番大切です。無理に父親との関係を修復する必要はありません。簡潔なメールでお礼を伝え、今後のことはゆっくりと時間をかけて考えていきましょう。必要であれば、専門家の力を借りることも検討してください。あなたはこれまで一人で母を支え、大変な苦労をされてきました。どうか自分を責めずに、ゆっくりと悲しみを乗り越えていってください。