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任意売却物件の水漏れ、修理費請求は可能?瑕疵担保責任と現状回復

【背景】

  • 任意売却物件(売主が住宅ローンなどを払えなくなり、債権者の同意を得て売却される物件)を購入。
  • 契約時に、売主と販売業者から「現状、水漏れや不具合はない」と口頭で説明を受けた。
  • 購入後、水漏れの痕跡と窓の不具合を発見。
  • 修理費用は約80万円の見積もり。
  • 販売業者に売主負担での修理を依頼したが、2ヶ月経っても対応がない。

【悩み】

  • 修理費を請求できるのかどうか、どうすれば良いのかわからない。
  • 修理してしまうと、売主の責任を問えなくなるのではないかと不安。
売買契約の内容と証拠が重要です。専門家への相談と、状況証拠の確保が解決への第一歩です。

テーマの基礎知識:瑕疵担保責任と現状有姿売買

中古物件の購入は、新築物件とは異なる注意点があります。今回のケースで重要になるのは、「瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)」「現状有姿売買(げんじょうゆうしうりばい)」という二つの言葉です。

瑕疵担保責任とは、売買の対象物に隠れた欠陥(瑕疵)があった場合に、売主が負う責任のことです。
例えば、今回のケースのように、購入後に水漏れが見つかった場合などが該当します。
売主は、買主に対して、修繕費用を負担したり、場合によっては契約を解除したりする義務を負う可能性があります。

一方、現状有姿売買とは、物件の現状のままで引き渡すという売買方法です。
この場合、買主は物件の状態を十分に確認した上で購入することになります。
通常、売主は瑕疵担保責任を負わないという特約が契約に盛り込まれることが多いです。
任意売却物件の場合、多くはこの現状有姿売買となります。

しかし、現状有姿売買であっても、売主が故意に瑕疵を隠していた場合や、契約時に瑕疵がないと明言していた場合は、売主の責任を問える可能性があります。

今回のケースへの直接的な回答

今回のケースでは、契約時に売主と販売業者が「現状、水漏れや不具合はない」と口頭で説明していたことが重要です。
もし、その説明と異なる状況(水漏れや窓の不具合)が見つかった場合、売主は責任を問われる可能性があります。

ただし、任意売却物件は、売主が債務超過(借金が財産を上回る状態)である場合が多く、売主に十分な資力がないこともあります。
そのため、修理費用の回収が困難になる可能性も考慮しておく必要があります。

関係する法律や制度:民法と不動産売買契約

この問題に関係する主な法律は民法です。
民法は、売買契約における売主と買主の権利と義務を定めています。
特に重要なのは、瑕疵担保責任に関する規定です(民法570条)。

また、不動産売買契約書の内容も非常に重要です。
契約書には、瑕疵担保責任の有無や、責任期間、損害賠償の範囲などが記載されています。
今回のケースでは、契約書に「現状有姿売買」の条項があるかどうか、瑕疵担保責任に関する特約があるかどうかを確認する必要があります。

もし、契約書に瑕疵担保責任を免除する旨の記載があったとしても、売主が故意に瑕疵を隠していた場合は、その免除は無効になる可能性があります。

誤解されがちなポイントの整理

1. 瑕疵担保責任は絶対ではない
現状有姿売買の場合、売主は瑕疵担保責任を負わないのが原則です。
しかし、契約内容や売主の説明によっては、責任を問える場合があります。

2. 修理してしまうと責任を問えなくなる?
修理前に売主に通知し、修繕費用を請求することが重要です。
修理してしまうと、瑕疵の存在を証明することが難しくなる可能性がありますが、必ずしも責任を問えなくなるわけではありません。
修理の必要性や、修理費用の妥当性を証明できる証拠を揃えておくことが大切です。

3. 任意売却物件だから諦めるしかない?
任意売却物件であっても、売主の責任を追及できる可能性はあります。
ただし、売主の資力によっては、修理費用の回収が困難になることもあります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

1. 証拠の確保
まず、水漏れの痕跡や窓の不具合に関する写真や動画を撮影し、証拠として残しておきましょう。
また、売主や販売業者とのやり取り(メールや手紙など)も保存しておきましょう。

2. 修理前の対応
修理を行う前に、売主または販売業者に対して、修繕費用の請求を内容証明郵便で行いましょう。
内容証明郵便は、いつ、どのような内容の手紙を送ったかを証明できるため、後々のトラブルを避けるために有効です。
内容証明郵便には、修理が必要な理由、修理費用の見積もり、修理を希望する期日などを明記しましょう。

3. 専門家への相談
弁護士や不動産に詳しい専門家(宅地建物取引士など)に相談し、今後の対応についてアドバイスを受けましょう。
専門家は、契約書の内容を精査し、法的観点から適切なアドバイスをしてくれます。
また、交渉や訴訟になった場合のサポートもしてくれます。

4. 修理後の対応
修理後に、修理費用の請求を行う場合は、修理費用の領収書や、修理内容を証明できる書類を保管しておきましょう。
もし、売主が修理費用を支払わない場合は、弁護士に依頼して、訴訟を起こすことも検討できます。

専門家に相談すべき場合とその理由

以下のような場合は、専門家への相談を強くお勧めします。

  • 契約書の内容が複雑で、自分だけでは理解できない場合
  • 売主や販売業者との交渉がうまくいかない場合
  • 修理費用が高額で、法的手段を検討する必要がある場合
  • 瑕疵の存在や、売主の責任を証明するのが難しい場合

専門家は、法的知識に基づいて、適切なアドバイスをしてくれます。
また、交渉や訴訟になった場合のサポートもしてくれます。
専門家に相談することで、より有利な解決策を見つけられる可能性が高まります。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回のケースでは、以下の点が重要です。

  • 契約書の内容を確認する:現状有姿売買の特約や、瑕疵担保責任に関する条項を確認しましょう。
  • 証拠を確保する:水漏れの痕跡や窓の不具合に関する写真や動画、売主とのやり取りを記録しましょう。
  • 修理前に通知する:売主に対して、修繕費用の請求を内容証明郵便で行いましょう。
  • 専門家に相談する:弁護士や不動産に詳しい専門家に相談し、アドバイスを受けましょう。

任意売却物件の購入は、リスクも伴いますが、適切な対応をすることで、問題を解決できる可能性があります。
諦めずに、専門家と連携しながら、解決に向けて進んでいきましょう。

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